都会的な利便性と異国情緒が共存する街、プラカノン
みなさん、こんにちは!明石です。
今回は街紹介シリーズの第6弾として、「プラカノン」をご紹介します。
スクンビットエリアに隣接しながらもローカル感あふれる街並み。そこに惚れる外国人も多く、近年目覚ましい発展を遂げるプラカノン。
僕も2年暮らした大好きな街です。ぜひ最後までお付き合いください。
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スクンビットの利便性とローカル感の両方が楽しめるプラカノン
僕がプラカノンに暮らしていたのは2017年から2019年までの2年間。その2年の間に駅前にモールがオープンし、街を歩く外国人も増えた。
プラカノン市場をはじめローカルなスポットも多い。プラカノン運河沿いにはムスリムコミュニティが広がり、美しいモスクが点在。異国情緒も存分に味わえるので、東南アジアらしさを感じながら生活したい人には本当にぴったりの街です。
トンローやエカマイにすぐ出られる割に家賃はスクンビットより20〜30%ほど安い。プラカノンはスクンビットの利便性を享受しつつ、ローカル感も味わえて、さらに生活コストを抑えられるのが最大の魅力と言えるでしょう。
プラカノンってどこ?
タワマンが立ち並ぶBTSプラカノン駅前
プラカノンはBTSプラカノン駅とプラカノン通り(スクンビット・ソイ71、ソイ・ピディ)を中心としたエリアです。
バンコク都の行政区分ではプラカノン区とはスクンビット・ソイ81〜101/1あたりのエリアを指しますが、一般的にはBTSプラカノン駅とプラカノン通り周辺をプラカノンと呼びます。
スクンビット通りではだいたい次の範囲がプラカノンです。
奇数側:スクンビット・ソイ67〜71
偶数側:スクンビット・ソイ44〜48
プラカノンとお隣のオンヌットの間にはプラカノン運河が流れています。プラカノンとオンヌットはよく比較される街ですが、このプラカノン運河が障壁となり、プラカノンに住んでいたときにオンヌットに行くことはほとんどありませんでした。
BTSのエカマイ駅、プラカノン駅、オンヌット駅の区間距離は以下のとおりです。
エカマイ駅〜プラカノン駅:750m
プラカノン駅〜オンヌット駅:1.5km
ご覧のとおり、エカマイ〜プラカノンとプラカノン〜オンヌットでは倍も離れているのです。
スクンビット・ソイ71からエカマイ通り(スクンビット・ソイ63)へは抜け道も多く、奇数側ソイ67〜ソイ71の西側に住めば、エカマイの利便性も得られるのがプラカノンの魅力です。
プラカノンの買い物事情
駅前のショッピングモール「サマーヒル」
プラカノンには駅直結の小規模なモールが2つありますが、大型のショッピングモールはありません。これがプラカノンの最大のデメリットだと住んでいるときも感じていましたが、いまだに大型ショッピングモールはなく、開業の予定もなさそうです。
プラカノンエリアのモールとスーパーマーケットをざっと挙げてみましょう。
・ショッピングモール:サマーヒルとサマーポイント(いずれも駅直結)
・スーパーマーケット:マックスバリュ(プラカノン通り)、マクロフード(プラカノン通り)、トップス・デイリー(サマーヒル)、マックスバリュ・タンジャイ(駅前)、ロータス・ゴーフレッシュ(ピディ・ソイ2)
マックスバリュは24時間営業
駅直結のサマーヒルとサマーポイントはモールとは言っても飲食店や薬局が数軒入るのみの小規模なモール。スクンビットエリアのショッピングモールやお隣オンヌットのロータス、Big Cとは比べ物になりません。
業務用食品スーパー「マクロフード」
スーパーマーケットもプラカノン通り沿いのマックスバリュは大型店舗ですが、駅から離れているので、駅前に住んでいた僕はほとんど利用しませんでした。
トップス・デイリーやマックスバリュ・タンジャイ、ロータス・ゴーフレッシュはいずれもちょっと大きなコンビニ程度の規模。自炊派にはマクロフードがおすすめです。ローカル好きならプラカノン市場もいいでしょう。
プラカノン市場
少しネガティブ面を強調しすぎてしまいましたが、これが2年間住んだ正直な感想です。(笑)
駅から徒歩圏内に1つぐらい大型のスーパーマーケットかショッピングモールができれば、もっと住みやすくなるのにといつも思っていました。自炊派よりも外食派のほうがプラカノンは便利だと思います。
プラカノンの外食事情
お一人様でも入りやすい店が多い
買い物事情では少しネガティブなお話になってしまいましたが、外食面ではプラカノンは大いに魅力的な街です。日本食レストランは年々増え続けていますし、何よりお一人様向けのお店が多いのが一人暮らしの身にはありがたいんですよね。
居酒屋やスナックが並ぶピディ・ソイ3
駅前だけでも10件以上の日本食レストラン・居酒屋があり、お一人様で入店しやすい業態のお店ばかり。プラカノンに多く暮らす単身赴任の駐在員をターゲットにしたお店が多いんです。
特に駅から歩いてすぐのピディ・ソイ3(Soi Pridi Banomyong 3)には、居酒屋や小料理屋、バーなどが集まり、ちょっとした日本の横丁のような雰囲気。
ラーメン屋も駅前に多く、家系ラーメンの秀家、つけ麺のフジヤマ55など、パンチのあるお店ばかり。
日本人に人気の屋台レバ刺し
またプラカノン通り沿いやプラカノン市場周辺には、安くて旨い屋台や食堂が軒を連ねています。ピディ・ソイ43にはレバ刺しが食べられる屋台もあり、連日たくさんの日本人客で満席。
日本食もタイ料理もスクンビットエリアよりも安価に楽しめるのがプラカノンの大きな魅力です。
プラカノンの住宅事情
正面が以前住んでいたコンドミニアム
先ほどお伝えしたとおり、プラカノンの家賃相場はスクンビットに比べて20〜30%ほど割安。駅前にはタワマンが林立していますが、1ベッドルームなら家賃1万バーツ台(4万円台)から見つけることができます。
僕は駅から徒歩3分程のコンドミニアムに住んでいましたが、プラカノンに住むなら駅徒歩圏内がオススメ。特にスクンビット奇数側が便利です。
プラカノン駅前に立つコンドミニアムは、築年数が経ってきた物件が多く、家賃もこなれています。
ソイの奥はまだこんな街並みが続く
駅から離れれば離れるほど家賃は安くなりますが、大通り沿いではなく、小さな路地に面した物件の場合、野犬に要注意です。
特にピディ・ソイ14周辺は野犬が群れをなしているので、夜は歩くことができません。僕も一度、このソイで野犬の群れに囲まれて動けなくなり、地元の人に助けてもらったことがあります。
駅前では野犬の群れを見ることはありませんでしたので、住むなら駅前や大通り沿い一択です。
プラカノンに限らずオンヌットなども同じです。スクンビットエリアから離れると野犬の群れに出会う確率が上がります。
狂犬病を持っている可能性も少なくありませんので、ローカルエリアに住む場合は、できるだけ野犬が少ないエリアを選ぶようにしてください。
プラカノンの医療事情
スクンビット病院
プラカノンには総合病院はなく、日本語通訳が常駐する病院はお隣エカマイのスクンビット病院やトンローのサミティベート病院を利用することになるでしょう。
日系の薬局チェーンである「ブレズ薬局グループ」の薬局が2店舗ありますが、日本語通訳が常駐しているわけではありません。
日本語にこだわらなければ、プラカノン市場周辺にはたくさんの薬局があり、中には24時間営業の店舗もあります。日本では処方箋が必要な強力な薬もタイの薬局では処方箋不要で買えることが多く、ちょっとした体調不良であれば病院ではなく薬局に頼るのがタイスタイルです。
僕も住んでいたコンドミニアムの目の前に24時間営業の薬局があり、ともてお世話になりました。
プラカノンの交通の便
エアポートリンク「ラムカムヘン駅」
プラカノンはBTSプラカノン駅だけでなく、プラカノン通り沿いにスワンナプーム空港行きのエアポートリンク「ラムカムヘン駅」もあります。スワンナプーム空港へのアクセスは、車でも空いていれば20分かかりませんが、エアポートリンクを利用すれば15分ほど。
渋滞で時間が読めないときは、バイタクでエアポートリンクのラムカムヘン駅まで行き、そこからエアポートリンクで空港へ、という方法をよく使っていました。
ソンテウ
プラカノン通りにはソンテウといって軽トラック型の乗り合いバスがあり、それに乗ればラムカムヘン駅に行くことができます。
ソンテウはBTSプラカノン駅3番出口近くに乗り場があり、料金は一律8バーツ。
軽トラックなので渋滞を回避できるわけではありませんが、バイタクよりも安く移動することができます。
ラマ4世通り
またプラカノンはスクンビット通りとプラカノン通りだけでなく、ラマ4世通りの始点があり、シーロム方面のアクセスも良好です。
ラマ4世通りはプラカノンからシーロムを経由し、チャイナタウンを結ぶ幹線道路。昼夜問わず交通量が多く、渋滞も頻発しますが、空いていればプラカノンからシーロムまで15分もかかりません。
高速道路入口へのアクセスも抜群によく、車移動がメインの人にもおすすめの環境です。
プラカノンのメリット・デメリット
Wディストリクト
最後に僕が思うプラカノンのメリットとデメリットを挙げてみます。
メリット
- トンロー、エカマイまでBTSやタクシーですぐ。エカマイなら徒歩圏内
- スクンビットに比べて家賃が割安。物件の選択肢もそこそこある
- 駅前が夜遅くまで賑やかで治安がいい
- スワンナプーム国際空港へのアクセスが良好(エアポートレールリンクのラムカムヘン駅利用可)
- プラカノン市場のローカル感
デメリット
- 家族向けの物件は選択肢が少ない
- 大型スーパーが少ないため自炊派には不便
- 野犬が多いエリアがある
- 駅から離れるとスラムっぽいエリアも多い
プラカノンは外食派の単身者で家賃を抑えたい人にはベストな選択と言えるかもしれませんが、家族連れや自炊派の人には不便かもしれません。
また駅前の治安はいいですが、離れると決してそうとは言えませんので、そこは要注意です。
それでもスクンビットの利便性とローカルな雰囲気の両方が味わえるのは、住んでいて本当に便利でした。
プラカノンが気になる人は、ぜひ一度駅前を昼と夜に散策してみて下さい。
次回は、準日本人街とも呼べる「オンヌット」を取り上げます。ぜひお楽しみに!
筆者紹介
明石直哉
2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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