カフェとパブとお屋敷の街、エカマイ。

みなさん、こんにちは!明石です。
今回は街紹介シリーズの第5弾として、スクンビットの日本人街の一角を占める「エカマイ」をご紹介します。
トンローに隣接し、おしゃれなカフェやレストランが多いエカマイ。どんな特徴がある街なのでしょうか?ぜひ最後までお読みください!

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カフェやパブの街としてタイの若者に人気のエカマイ

エカマイはBTSエカマイ駅から伸びるエカマイ通り(スクンビット・ソイ63)を中心としたエリアで、カフェやパブ(日本で言う踊る方のクラブ)が多い街として知られています。
プロンポンやトンローと同様に富裕層のお屋敷街として開発された歴史を持つエカマイ。エカマイ通りから路地へ入ると、今もたくさんのお屋敷が存在します。

エカマイにはこのようなお屋敷が並ぶ

トンローに比べて再開発が少し遅れたため、コンドミニアムや商業施設の数は少なめ。その分、家賃もプロンポン、トンローよりは若干割安です。
スクンビットエリアに住んでいる日本人の数でいうと、プロンポン、トンロー、エカマイ、アソーク、ナナという順になります。

一軒家を改装したカフェが多い

エカマイに住んでいる人に、「なぜプロンポンやトンローではなく、エカマイなんですか?」と聞くと、プロンポンやトンローにはない、のんびりとした空気感が好き。と答える人が多いです。
エカマイ通りは道幅が狭く、渋滞しがちなのですが、路地へ入ると、一軒家カフェやレストランが点在。緑も多く、南国感を感じられる街並みが広がっています。エカマイはこののんびりとした雰囲気がいいんですよね。
僕もお隣のプラカノンに住んでいたときは、よくエカマイのカフェやレストランに行っていました。

パブが集まる一角も昼間は静か

エカマイ通り沿いにはタイ人の若者向けのパブが立ち並び、トンロー通りと交差する一帯(エカマイ・ソイ5、ソイ12周辺)がナイトクラブ街となっています。
夜遅くまで賑わいますので喧騒が苦手な方は、このエリア周辺の物件は避けたほうがいいでしょう。

エカマイってどこ?

BTSエカマイ駅前

エカマイとは本来エカマイ通り沿いのエリアを指しますが、在住日本人の認識ではBTSエカマイ駅周辺も含めたエリアをエカマイと呼んでいます。
スクンビット通りのソイの番号でいうと次の範囲です。

奇数側:ソイ61〜65
偶数側:ソイ42〜42/1

エカマイエリアは、BTSエカマイ駅前とエカマイ通り沿いが繁華街。飲食店やショッピングモールなどの商業施設は駅前とエカマイ通り沿いに集中し、エカマイ通りから路地を入ると、住宅街が広がっています。

エカマイ通り

エカマイ通りの西側はトンロー通りに、東側はプラカノン通りに抜けられるソイが多く、どちらに行く用事が多いかで東と西のどちら側に住むかを決めるのもいいでしょう。

またエカマイ通りの北にはセンセーブ運河がありますが、運河近くのエリアは治安が悪いので住むのはオススメしません。強盗や発砲事件も起きています。特に夜間の独り歩きは止めたほうがいいででしょう。

エカマイの買い物事情

ゲートウェイ・エカマイ

エカマイには駅直結のショッピングモール「ゲートウェイ」のほか、エカマイ通り沿いのBig Cやドンキモールなど、大型のショッピングモールが3件あります。ドンキモールは日本のドンキホーテが運営するモールで、生鮮食品の品揃えが豊富な点が日本との違いです。
Big Cには、家具家電や寝具、インテリアなどの生活必需品がひと通り売られており、移住当初の買い出しに重宝します。
エカマイエリアのモールとスーパーマーケットをざっと挙げてみましょう。

  • ショッピングモール:ゲートウェイ(エカマイ駅直結)、ドンキモール(エカマイ通り)、パークレーン(エカマイ通り)、メジャーエカマイ(ソイ61)
  • スーパーマーケット:Big C(エカマイ通り)、マックスバリュ(ゲートウェイ内、パークレーン内)、トップス・ファインフード(エカマイ通り)、トップス・マーケット(エカマイ通り)

トップス・ファインフード

この1〜2年でエカマイ通り沿いにトップスが2店オープンしたことで、エカマイの買い物事情も随分と良くなりました。駅近のトップス・ファインフードは、輸入食品の取り扱いがメインの高級スーパーです。生鮮食品や日本食材の品揃えはフジスーパーにはかないませんが、調味料は充実しています。
たまにはプロンポンに買い出しに行く必要があるかもしれませんが、日常の買い物であればエカマイだけでこと足りるでしょう。

エカマイの外食事情

ゲートウェイには日本食チェーンが並ぶ

プロンポンとトンローほどではありませんが、エカマイにも日本食レストランがたくさんあります。お屋敷を改装したレストランも多く、隠れ家的なお店が多い印象です。
駅直結のゲートウェイには、幸楽苑やすき家、てんや、かつや、UCCコーヒー、シャトレーゼなど、日本から進出したチェーンが多く、エカマイ通り沿いには高級店や居酒屋が集まっています。

駅直結のモールに日本食レストランが多いのは、外食派の人にはありがたいですよね。アソークのターミナル21にもファストフード系日本食チェーンが多く出店していますが、エカマイの方が空いています。エカマイはほかのスクンビットエリアに比べて観光客が少ないので、どの店も混んでいて並ばなければならない、ということがほとんどありません。

フードコートはゲートウェイとドンキホーテにありますが、どちらも小規模です。エカマイ通り沿いには安くて美味しいタイ料理の食堂がたくさんありますので、食べ歩きも楽しめます。

エカマイの住宅事情

コンドミニアムが立ち並ぶエカマイ

エカマイは高級住宅街ですが、プロンポンやトンローに比べて、家賃が若干割安です。家賃はトンロー寄りになれば高くなり、プラカノン寄りになれば安くなる傾向があります。エカマイ通りでもソイ5と12の交差点より北側、スクンビット偶数側のソイ42も家賃が安くなりますので、エカマイエリアでコスパいい物件を探す場合は、そのエリアを探してみるといいでしょう。
ただし、先程お伝えしたとおり、運河沿いは治安が悪いので避けたほうが無難です。

緑が多いスクンビット・ソイ61

個人的にオススメのソイは、スクンビット・ソイ61です。ソイの奥が行き止まりになっていて、さらに他のソイへの抜け道もないため交通量が少なく、騒音に悩まされる心配もありません。落ち着いた住宅街という雰囲気なので、ぜひ一度散策してみて下さい。

エカマイエリアの各ソイの特徴をまとめてみました。

奇数側

  • ソイ61:交通量が少なく、閑静な住宅街。スクンビット通りからトンロー方面、プラカノン方面のどちらにも出られるのが地味に便利です。
  • ソイ63:エカマイ通り。飲食店やモールがあり、生活に便利。トンロー、プラカノンの両方に抜けられる利便性も魅力。
  • ソイ65:1ベッドルームであれば1万バーツ台から選択肢が豊富にある穴場的ソイ。タワマンにこだわらない人におすすめ。

偶数側

  • ソイ42:ラマ4世通りからスクンビット通りを結ぶ一方通行の通り。エカマイ側からラマ4には行けないのが不便だが、その分コスパいい物件多し。

エカマイの医療事情

スクンビット病院

エカマイには日本語通訳がいる総合病院「スクンビット病院」があります。サミティベート病院に比べると医療費は少し安く、また空いているため、日本人の患者も多いと聞いています。
スクンビット・ソイ42には、クルアイナムタイ病院があり、日本語通訳はいませんが、医療費はグンと安くなります。医療費を抑えたい人に選択肢があるのはありがたいですね。

Bangkok Mediplex

またエカマイ駅直結の美容系クリニックが集まる「Bangkok Mediplex」というモールでは、日系整体院「Jクリニック」や日本人医師がいる「Panacee Clinic」もあります。
プロンポンやトンローほど日本人向けの医療機関は多くないので、日本語医療へのアクセスを重視する方は、エカマイよりもプロンポンやトンローのほうがいいかもしれないですね。

エカマイの交通の便

エカマイバスターミナル

エカマイから主要スポットまでの電車でのアクセスは以下のとおりです。

電車での所要時間

  • スワンナプーム空港 47分(乗り換え時間含めず)
  • ドンムアン空港 65分(乗り換え時間含めず)
  • アソーク駅 3駅6分
  • サイアム駅 7駅15分
  • サラデーン駅 9駅22分
  • モーチット駅(チャトチャックウィークエンドマーケット最寄り) 14駅30分
  • ワットマンコーン駅(チャイナタウン最寄り) 10駅20分
  • サナームチャイ駅(ワット・ポー、王宮最寄り) 12駅25分

スワンナプーム空港までは電車よりも車でアクセスしたほうが早いです。渋滞の時間帯であれば車移動は避けたほうが無難ですが、混んでなければタクシーで20分ほどで到着します。
エカマイ駅前にはパタヤやサメット島などタイ東部方面への長距離バスターミナルがあり、気軽にバス旅ができるのも大きな魅力。
またエカマイ通りを北に行くとアユタヤなどバンコク北部方面への高速道路入口につながります。車通勤でその方面に行くことが多い人にもエカマイはおすすめです。

パタヤ行きのバス

最後に僕が思うエカマイのメリットとデメリットを挙げてみます。

メリット

  • オシャレもローカルも両方楽しめる
  • お屋敷が多く、のんびりとした雰囲気がある
  • 美味しいタイ料理店が多い
  • プロンポンやトンローに比べて家賃が割安
  • 観光客が少なく、観光客価格ではない
  • バスターミナルがあり、バス旅行に便利

デメリット

  • 物価が高い(スクンビット以外に比べて)
  • エカマイ通りの渋滞
  • 公園がなく屋外で運動するスペースが皆無
  • 運河沿いエリアの治安が悪い
  • パブ街の近くは夜間の騒音がある

これまでナナ、アソーク、プロンポン、トンローとスクンビットの各エリアを解説してきましたが、一番観光客が少ないのがエカマイです。エカマイがのんびりとした雰囲気で落ち着くのは、緑が多く高層ビルが少ない街並みのせいだけでなく、観光客が少ないからということもあるでしょう。
観光客が泊まるようなホテルも少ないので、まだまだエカマイには観光客が急増することもなさそうです。

ナナは観光客メイン、アソークは半々、プロンポン、トンローは在住者のほうが多い、エカマイは完全に在住者エリア。同じスクンビットエリアでも住人の属性が変われば、物価や街の雰囲気も大きく変わりますよね。
このエカマイ編を書いていて、改めて観光客と在住者の割合から住みやすさを考えるというのは面白いなと気づきました。

次回は、さらにローカル感が増す「プラカノン編」をお届けします。ぜひお楽しみに!

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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