バンコクのナイトライフを象徴する街、ナナ。日本人でも住みやすい?

みなさん、こんにちは!明石です。
今回はバンコクの街紹介シリーズの第1弾として、スクンビットエリアにあり、バンコク屈指のエキゾチックタウンとして知られるナナエリアをご紹介します。
歓楽街、アラブ人街、韓国人街を抱えるナナ。通行人はタイ人よりも外国人のほうが多く、東京で言えば六本木のような街です。

もう10年前になりますが、僕は半年ほどナナエリアに住んでいたことがあります。その経験を踏まえて、ナナエリアは日本人が住むのに適したエリアかどうか、また住み心地はどうだったのか?お話していきますので、ぜひ最後までお読みください!

国際色豊かなエキゾチックタウン、ナナ

ナナはBTSナナ駅を中心としたエリアで、おおまかに分類すると駅の西側がアラブ・アフリカ、東側がインド、韓国、欧米という国際色豊かな街。

1982年まではナナの隣駅であるプルンチット駅前にバンコク日本人学校があったことから、ナナに暮らす日本人も多かったと聞いていますが、現在ではスクンビットの中では最も日本人が少ないエリアです。

ナナは街の全域にバーやパブ、風俗店、娼婦が存在するバンコク最大級の歓楽街。独身で夜遊び好きの方ならいいですが、家族で移住する方には正直あまりおすすめできる環境ではありません。僕も10年前は夜遊び好きだったので、「ナナ最高!」と思い、住んでいましたが、夜遊びをしなくなった今、よく住んでいたなと思います。(笑)

歓楽街、アラブ人街、韓国人街が同居するエキゾチックタウンと評しましたが、ナナはバンコクでも指折りのカオスな街なのです。

ナナってどこからどこまで?

ナナとは、このあたり一帯の地主であったインド系タイ人のレック・ナーナー氏の名前から取ったもので、スクンビット・ソイ1と3の間には、今もナーナー氏の邸宅が残されています。
スクンビット・ソイ3をナナ・ヌア(ナナ北通り)、ソイ4をナナ・タイ(ナナ南通り)と呼び、この2つのソイが交わるナナ交差点一帯が最も猥雑なエリアです。

ソイの番号でいうと、ナナエリアは以下の範囲になります。

奇数側:ソイ1~13
偶数側:ソイ2~12

明確に定められているわけでないので、どこまでがナナエリアかという感覚には多少の誤差があると思いますが、だいたいこの範囲でしょう。

スクンビット・ソイ3とソイ3/1、ソイ5は、アラブ・アフリカ人街として知られ、アラブ料理店や香木店が軒を連ねています。通行人の多くはアラブ人やアフリカ人。バンコクでもこれほど外国人比率の高いソイは滅多にありません。治安も特別悪いわけではありませんので、ぜひ一度、夜にこのあたりを散歩してみて下さい。アラブの世界に足を踏み入れることができます。

スクンビット・ソイ4にはナナプラザと呼ばれる有名な歓楽街があります。ナナプラザはバンコクのナイトライフを象徴する場所のひとつで、ゴーゴーバーの集合体です。家族で歩くようなソイではありませんのでご注意下さい。

スクンビット・ソイ11は、僕が住んでいたソイ。国際色豊かなストリートで、さしずめ大人向けのカオサンロードといった雰囲気です。バーやレストランだけでなくクラブも数軒あります。ナナエリアの中では家族連れやカップルでも楽しめるスポットですが、スリや物乞い、ボッタクリタクシーも多いので油断は禁物です。

スクンビット・ソイ8は、欧米人エリアでオープンエアスタイルのカフェやバーが多く、猥雑な雰囲気は少なく、個人的にはナナエリアで一番好きなソイです。風俗店もないため、家族で暮らす日本人もいます。

スクンビット・ソイ12は入口にコリアンタウンがあり、奥は住宅街になっています。1980年代にはこのソイに住む日本人もかなり多かったそうですが、今は韓国人やインド人がメイン層です。

ナナの買い物事情

ナナには大型のショッピングモールはありませんが、コリアンタウンや外国人向けの高級スーパーマーケットが数軒あります。

  • コリアンタウン(韓国料理店が20~30軒)
  • フードランド(ソイ5)
  • ヴィラマーケット(ソイ2、ソイ11)
  • SOUKY(アラブスーパー。ソイ3/1)
  • サンギ(韓国食材店。コリアンタウン)

さすがナナというラインナップですよね。この中ではソイ11のヴィラマーケットが規模が大きく、おすすめです。日本食材はフジスーパーに比べて品数が少ないですが、それ以外はこのヴィラマーケットで買い物は事足りるでしょう。

ナナの外食事情

ナナにはレストランは無数にありますが、その多くはアラブやインド料理、洋食。日本食レストランは数軒しかありません。
また、安価なタイ料理が食べられる食堂も少なく、タイに住むのだからたくさんタイ料理を食べたいという方にも向いていません。
自炊メインや日本食、タイ料理以外でも全然平気!という方であれば問題ないかもしれませんが、そうでない方はよく考える必要があります。

ナナの住宅事情

ナナには新築・築浅の物件もありますが、築年数の古い高層物件が多い印象です。プロンポンやトンローといったスクンビットエリアの他の街に比べて、極端に新築の供給が少ないので、新築・築浅にこだわる人には向いていません。

築年数が古いといっても外国人向けに開発された物件なので、広い間取りで管理状態のいいものが多く、スクンビットの他のエリアよりも割安に借りることができるのが魅力です。
特にソイ11やソイ12は築古の高層物件が多く、穴場といえるかもしれません。

ナナエリアで便利そうだなと思うソイは次の4つです。

奇数側
・ソイ7:入口付近はバーなどが多く猥雑な雰囲気ですが、奥は高級住宅街という面白いソイ。欧米人好みの広々とした家族向けの物件が多く、家賃のコスパも良好。
・ソイ11:ナナエリアで最も国際色豊かなソイ。明け方近くまで賑やかなのでそれがいいと思える人におすすめ。物件の選択肢はナナエリア随一です。

偶数側
・ソイ8:ナナエリアでも独特にゆるい雰囲気があるソイ。ソイの奥が行き止まりになっているため、交通量が少なく、意外と閑静なエリアです。
・ソイ10:これといった施設はなく、ホテルやコンドミニアムだけがあるソイ。ソイの奥がベンジャキティ公園につながっているので、公園で運動や散歩がしたい人におすすめです。

ナナエリアは同じソイでも昼と夜ではまったく顔を見せます。興味があれば必ず昼と夜の両方に歩いてみてください。

ナナの医療事情

ナナにはタイでNo.1との呼び声が高い「バムルンラード病院」があります。世界中からここで医療ツーリズムを受け入れており、日本人医師や日本語通訳も常駐。日本と同等かそれ以上の医療が期待できます。
病院以外では日系のブレズ薬局がソイ4にあり、日本語で薬やサプリメントを購入可能です。

ナナの交通の便

ナナから主要スポットまでの電車でのアクセスは以下のとおりです。

電車での所要時間

  • スワンナプーム空港 45分(乗り換え時間含めず)
  • ドンムアン空港 60分(乗り換え時間含めず)
  • アソーク駅 1駅3分
  • サイアム駅 3駅6分
  • サラデーン駅 5駅12分
  • モーチット駅(チャトチャックウィークエンドマーケット最寄り) 10駅20分
  • ワットマンコーン駅(チャイナタウン最寄り) 8駅16分
  • サナームチャイ駅(ワット・ポー、王宮最寄り) 10駅20分

MRT沿線にはアソークで乗り換えが必要ですが、バンコクの主要スポットに30分以内でアクセスできるのは便利です。
スクンビット・ソイ1には高速道路の入口があります。スクンビット通りの渋滞を回避できるので、車移動が多い方にはおすすめの環境です。

ナナのメリット・デメリット

最後に僕が思うナナのメリットとデメリットを挙げてみます。

メリット

  • 異国情緒が味わえる
  • 夜遊びし放題
  • バムルンラード病院が近いので何かあったときに安心
  • 家賃が他のスクンビットエリアに比べて割安

デメリット

  • 風俗店が多く、街全体に猥雑な空気が漂っている
  • タクシーはほとんどがボッタクリ
  • 外国人の犯罪者が多く、治安面で不安あり
  • 日本食レストランが数軒しかない

なんとなくネガティブな印象を与えてしまう内容になってしまったかもしれませんが、10年前の僕にとっては最高の街でした。独身で比較的若い方であれば、楽しめると思います。
僕も今は住みたいとは思いませんが、猥雑な雰囲気を持つナナは大好きな街。ぜひ一度、ナナをくまなく散歩してみて下さい。きっと新しい発見があるはずです。

次回はアソーク編をお届けしますので、ぜひお楽しみに!

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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