世界最大級の日本人街プロンポン。その魅力とは?

みなさん、こんにちは!明石です。
今回は街紹介シリーズの第3弾として、バンコクの日本人街として知られるプロンポンをご紹介します。
海外生活が初めて、便利で快適、そして日本人が多いエリアに住みたいという方は、ぜひ最後までお読みください!

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プロンポン駅周辺は世界最大級の日本人街

BTSプロンポン駅周辺はバンコク最大の日本人街として知られていますが、その規模は世界でも最大級です。外務省の「海外在留邦人数調査統計(2022年版)」によると、都市別ではロサンゼルスの67,107人に次ぎ、バンコクは59,744人で世界第2位。
そのバンコクの中でも最も日本人が多く暮らす街がプロンポンなのです。

プロンポンはBTSプロンポン駅周辺およびスクンビット通りのソイでは以下のエリアを指します。

奇数側:ソイ31〜49
偶数側:ソイ22〜32

明確に定められているわけでないので、人によってどこまでがプロンポンエリアなのかは多少の認識の違いはあると思いますが、だいたいこの範囲でしょう。

プロンポンは駅前が商業地区でソイの奥が住宅街になっています。アソークやトンロー、エカマイのようにメインストリートとなる大通り沿いが発展しているのではなく、完全に駅前が中心です。

プロンポン駅にはエンポリアムとエムクオーティエという2つの大型ショッピングモールが直結。日本人御用達のスーパーマーケット「フジスーパー」を筆頭に、グルメマーケット、ヴィラマーケットなど、輸入食材を豊富に扱うスーパーマーケットも駅前に集中し、スクンビット随一のショッピングエリアを形成しています。

駅前には緑豊かなベンジャシリ公園があることも特筆すべき魅力の1つ。朝夕にはたくさんの人が散歩やランニングを楽しんでいます。
買い物、外食、運動の面において利便性が抜群に高いのがプロンポンの魅力と言えるでしょう。

プロンポンの買い物事情

プロンポンエリアにあるショッピングモールとスーパーマーケットをざっと挙げてみますね。

ショッピングモール

  • エンポリアム(駅前)
  • エムクオーティエ(駅前)
  • レインヒル(ソイ47)
  • ミラクルモール(ソイ41)
  • Kビレッジ(ソイ26)

スーパーマーケット

  • フジスーパー(5店舗)
  • ヴィラマーケット(3店舗)
  • グルメマーケット(エンポリアム、エムクオーティエ)
  • トップス(3店舗)
  • 誠屋(業務用日本食材スーパー)
  • マックスバリュ(レインヒル)
  • ビッグC(ソイ26)
  • マクロフードサービス(ソイ22)

普段はあまり意識していないですが、改めて見ると凄い数ですね。(笑)

フジスーパーは1号店から5号店までプロンポンエリアにあり、どの店舗も毎日たくさんの日本人客で賑わっています。
日本からの輸入品はもちろん日本よりも高価ですが、それでも海外でこれほど日本の食品や調味料、日用品が手に入ることには感謝しかありません。
スクンビット在住の主婦の方に話を聞くと、スーパーマーケットによって得手不得手があり、「お肉はここ、お酒はあそこ」というように、用途によって使い分けているようです。
移住当初は品質や価格チェックを兼ねて、片っ端からスーパーを回ってみるのも楽しいと思います。

生鮮食品は実際に手にとって選びたいですが、日用品はネットスーパーや買い物代行アプリで済ましてしまうことも多くなりました。
買い物系アプリが充実していて、オンラインの買い物にも全く不自由しないこともタイの素晴らしいところです。

プロンポンの外食事情

プロンポンはバンコク最大の日本人街ということで、日本食レストランや居酒屋も数え切れないほどあります。一人で気軽に入れる定食屋から高級寿司、焼き肉、ラーメン、郷土料理など、食べられない日本食はないと言えるほどです。

プロンポンには日本人以外にもたくさんの欧米人が暮らしていることから、世界各国のレストランが出店しています。レストランの数ではトンローのほうが多いかも知れませんが、イタリアン、フレンチ、メキシカン、韓国、インド、地中海…など、充実した外食事情もプロンポンの大きな魅力です。

レストランばかりで外食していると食費がかさんでしまいますが、フードコートであれば一品100B前後で食べられます。
僕はランチでエンポリアムやエムクオーティエのフードコートを利用することが多いですが、清潔かつ安価でタイ料理全般が楽しめるので、ありがたい存在です。エンポリアムのフードコートにはタイ料理だけでなく日本食レストランの「さと」も出店していますので、100B程度でカレーやカツ丼などが食べられます。
屋台はハードルが高いけど、タイ料理にも挑戦したいという方にはエンポリアムかエムクオーティエのフードコートがおすすめです。

プロンポンの住宅事情

住宅の充実度ではプロンポンはトンローと並び、他のエリアを圧倒しています。30〜40年ほど前から日本人をはじめとした外国人が暮らしてきた歴史から、築古の広々としたアパートから最新のタワマンまで、物件の選択肢が豊富です。
家賃はスクンビットエリアの中でもトンローに次ぐ高さですが、駅から遠い築古物件や単身向けの1ベッドルームであれば、20,000B〜見つけることができます。

プロンポンエリアで便利そうだなと思うソイは次の6つです。

奇数側

  • ソイ39:日本人が一番多く住むソイで通行人の多くが日本人というプロンポンを象徴するようなソイです。
  • ソイ41:プロンポン駅から歩いてすぐでソイの入口にはミラクルモールがあります。ソイの奥が行き止まりになっているため交通量が少なく、閑静な住宅街という趣のあるソイです。
  • ソイ47:プロンポンからは少し離れていますが、ここも閑静な住宅街で街路樹も多く、個人的にスクンビットでも指折りに好きな雰囲気のソイ。
  • ソイ49:プロンポンとトンローの中間に位置し、ソイ39と並び日本人が多く住むソイ。フジスーパー4号店やサミティベート病院など、日本人の生活にとって欠かせない施設が多いのが特徴です。

偶数側

  • ソイ24:ソイの入口にエンポリアムとベンジャシリ公園があり、ソイの奥はタワマンが林立するスクンビット屈指の人気を誇るソイ。今年、フジスーパー5号店がオープンし、ますます人気が高まっています。
  • ソイ26:街路樹の美しさではスクンビットNo.1の緑あふれるソイ。ソイの奥には温泉施設「湯の森」やショッピンモール「Kビレッジ」、日本食レストランの集合施設「日本街」、大型スーパー「ビッグC」などがあり、素晴らしい住環境です。

ソイによって住環境も雰囲気も全く異なりますので、部屋探しの際はぜひ実際に歩いてみてくださいね!

プロンポンの医療事情

プロンポンエリアのソイ49には日本人専用病棟を持つ総合病院「サミティベート病院」があります。日本人街のど真ん中にある病院ということで、日本人の患者数ではバンコクで圧倒的No.1の病院です。
特に小さなお子さん連れの家庭では、子供が体調不良の時すぐに病院に連れていけるようサミティベート病院から徒歩圏内の物件を選ぶ方も少なくありません。
サミティベート病院以外にも日本語が通じる日系の内科クリニックが2つあります。

  • さくらクロスクリニック
  • DYMクリニック

病院やクリニック以外では、日本語対応の「ブレズ薬局」がプロンポンエリアに4店舗、漢方専門の「ブレズ漢方薬局」が1店舗あります。
日本では処方箋が必要な薬もタイの薬局では処方箋不要で買える場合も多く、ちょっとした体調不良であれば薬局を利用することも多いです。
サミティベート病院などタイの私立総合病院は、医療費が高額なので、医療保険への加入は必須。保険未加入だと診察をしてもらえないことも多いので、長期滞在するのであればクレジットカード付帯だけでなく、医療保険への加入も要検討です。

プロンポンの交通の便

プロンポンから主要スポットまでの電車でのアクセスは以下のとおりです。

電車での所要時間

  • スワンナプーム空港 40分(乗り換え時間含めず)
  • ドンムアン空港 60分(乗り換え時間含めず)
  • アソーク駅 1駅3分
  • サイアム駅 5駅9分
  • シーロム駅 5駅10分
  • モーチット駅(チャトチャックウィークエンドマーケット最寄り) 12駅27分
  • ワットマンコーン駅(チャイナタウン最寄り) 8駅17分
  • サナームチャイ駅(ワット・ポー、王宮最寄り) 10駅20分

MRT沿線にはアソークで乗り換えが必要ですが、バンコクの主要スポットに30分以内でアクセスできるのは魅力的ですね。
車移動の場合はスクンビット通り、ラマ4世通り、ペッブリー通りという3つの幹線道路が利用可能です。いずれの道路も朝夕には渋滞が発生しますので、車移動の際は時間帯をよく考える必要があります。

プロンポンのメリット・デメリット

最後に僕が思うプロンポンのメリットとデメリットを挙げてみます。

メリット

  • スクンビットで一番買い物が便利
  • ベンジャシリ公園があるので屋外で運動ができる
  • 日本人向けのお店が充実
  • 物件の選択肢が豊富
  • 魅力的なソイが多い

デメリット

  • 良くも悪くも日本人が多い
  • 細いソイが多いため大通り以外も渋滞が多発
  • 物価が高い

現在ソイ22の入口には、エンポリアム、エムクオーティエに続く、第3のショッピングモール「エムスフィア」が建設中です。来年早々に完成予定ですが、これが完成すればプロンポンはサイアム・チットロムに並ぶバンコク屈指のショッピングタウンとなるでしょう。ぜひバンコクにお越しの際は、プロンポンに立ち寄って見てくださいね。

次回はトンロー編をお届けしますので、ぜひお楽しみに!

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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