タイ入国時入国審査でストップ
タイ入国時入国審査でストップ
世界中で外国に入国する際には入国審査があります。
コロナ以前は世界中からタイを訪れる観光客で入国審査に長蛇の列ができました。
入国審査では、ブースの前に立ち、入国審査官にパスポートを見せて、しばし待ちます。入国審査官は、まず写真のページで本人確認をし、過去の入出国スタンプを確認します。ビザなし観光の場合は帰国のチケットの提示を求められることもあります。
なにもなければ、パスポートに入国スタンプが押されて戻され入国審査は終了となります。
入国審査で受ける意外な質問
最近入国審査で審査官から意外な質問を受けて戸惑う方が増えています。
Aさんはビザなし観光で毎回1週間ほどのタイ滞在を楽しみにしています。
ビザなし観光の条件である往復の航空券も準備し、現地の通貨も持っており、過去数年間何のトラブルもなくタイを数十回は訪れて来ました。
ところが、今回の入国審査では何かが違いました。
入国審査官がパスポートを開きしきりに何かを確認しながら、Aさんに聞きました。
審査官「あなたは何をしにタイに来ましたか?」
Aさん「観光です」
審査官「回数が多いですが、タイに住んでいますか?」
Aさん「いいえ、ホテルに宿泊します。」
審査官「あなたはタイで働いていませんか?」
Aさん「いいえ、私は日本で○○の仕事をしています。」
どうやら、多いときには年に7,8回タイに来ており、通算の入国回数とタイの滞在日数が多いのがひっかかったようです。
審査官「今回は入国を認めますが、次回は大使館で正規のビザを取得してください」
審査官はAさんにそう告げると、入国スタンプの横に”0-I”と書き込んでパスポートをAさんに戻して入国を認めました。
入国スタンプに書き込まれた”0−I”とは
2014年にタイの法律、ビザラン規制法が成立しました。
それ以前のタイは世界中から観光客が押し寄せる一方で、不法にあるいは好ましからざる方法でタイに長期滞在し、違法に就労しタイ人の就労機会を奪ったり、犯罪を起こす外国人に頭を痛めていました。
2014年に成立したこのビザラン規制法では、タイの滞在期限が迫ると、陸続きの隣国にバスで出国し、大使館でビザを取得し、すぐにタイに戻るいわゆるビザランと総称される行為を問題視して、それ以降の入国審査やビザ発行の際にはパスポートにビザランの履歴が見つかると多くの質問を受けたり、場合によっては入国禁止やビザの申請の却下なども行われるようになりました。
そうした中、入国審査官が入国スタンプに書き込む”O-I”とは,”Out-In”の略で頻繁な入出国をしているとみなされたことを示しています。
”O-I”と書き込まれたらどうすれば
入国審査官は「次の入国には正規のビザを取得してください」と告げているはずで、その履歴が入管の履歴とパスポートに残っています。
次の入国の前にはタイ国大使館・領事館で正規にビザを申請しましょう。
ビザは何回でも受給できる?
タイ国大使館や領事館のホームページを見ると、各種ビザの説明や申請方法が書いてありますが、申請可能な回数については明記されていません。
一般的にビジネスビザの場合で、正規の就労の状態が確認できる場合は繰り返しの申請が認められるようです。
しかし、観光ビザなど不要不急のビザの場合は、繰り返しの申請は却下される場合もあるようです。
一説によると年間の入国回数、滞在日数にはある程度の目安があり、それを超える申請は却下されるようです。
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