バンコクで1ヶ月住むならどの街?【オンヌット編】コスパ良く、スクンビット圏内で暮らすならここ一択

前回のプロンポン編では「タイ最大の日本人街で暮らす」という体験をまとめました。では「プロンポンは魅力的だけど、ちょっと物価が高いなぁ…」という方にはどこがいいのか。今回はオンヌット編です。
スクンビットエリアに属しながら、プロンポンより家賃が明確に安い。BTSでプロンポンまでたった4駅。駅徒歩圏内に複数のスーパー・ショッピングモールがある。
オンヌットはそういう「コスパの良いスクンビット」というポジションを確立した大人気の街です。
スクンビットの「コスパ最強エリア」オンヌットとは?
BTSオンヌット駅を中心とするエリアで、スクンビット・ソイ77がメインストリートです。アソークまでBTSで約15分、プロンポンまで4駅。スクンビット中心部へのアクセスが良好でありながら、家賃は中心部より明確に安い。
オンヌットは僕がタイに移住した2011年の時点で、すでに多くの日本人が暮らしていたエリアでした。当時は現地採用として働く方やロングステイの方が多い印象でしたが、コロナ禍以降その構成が変わってきています。
最近では駐在員、特に単身赴任や子どものいない若い夫婦(日本人学校の通学バスの関係上)がオンヌットを選ぶケースが増えています。理由は円安。
円安の影響でスクンビット中心部(プロンポン・トンロー)の家賃が円換算で大きく上昇し、会社の住宅手当の枠内に収まらなくなってきた。その結果、相対的に割安なオンヌットへ流れる駐在員が増えているのが最近の傾向です。
「プロンポンに住みたかったけれど予算的にオンヌットに落ち着いた」という話をよく聞くようになりました。
駅を中心に何でも揃う「コンパクトな完結性」
プロンポンの最大の強みは、BTSプロンポン駅を中心に日常生活に必要なものがほぼすべて徒歩圏内に揃っているという圧倒的な利便性です。
エンポリアム・エムクオーティエ・エムスフィアの3モールがBTSプロンポン駅直結しており、デパート・レストラン・スーパーが雨に濡れずにアクセスできます。
日系のフジスーパーはプロンポンエリアに1〜5号店が集中しており(1号店は2026年12月まで改装工事中)、日本から輸入した食材・調味料・日用品が揃います。
ヴィラマーケットやグルメマーケットなど他スーパーの選択肢も多く、「何を買うかによってスーパーを使い分ける」のが在住者の定番です。
日本食レストランは、居酒屋・ラーメン・焼肉・寿司・定食など、食べられない日本食はないと言えるほどの密度です。駅の目の前にあるベンジャシリ公園は都心のオアシスで、ジョギング・散歩・ヨガをする人たちで朝から賑わっています。
僕はアソークに住んでいますが、それでもほぼ毎日のようにプロンポンに来てしまいます。それほどすべてが揃っているエリアです。
スクンビット郊外エリアとしての位置づけ
バンコクの住宅事情では「スクンビットエリア(アソーク〜エカマイ)」と「スクンビット郊外エリア(オンヌット〜バンナー)」という括り方をされることが多いです。郊外という言葉が少し不安を呼ぶかもしれませんが、電車で10〜15分の距離感なので体感としては近い。「少しコストを下げたいけれど、スクンビット圏から外れたくない」というニーズにぴったりはまるエリアです。
オンヌットの最大のメリットは「駅前の充実したショッピング環境」
駅徒歩圏内に3つのスーパー・モールが揃う
オンヌットの強みを一言で表すなら「オンヌットから出なくても生活が完結できる」利便性です。
BTSオンヌット駅前にはロータス(旧テスコロータス)の大型店舗があり、食料品から日用品まで幅広く揃います。駅直結のセンチュリームービープラザにはスーパー・飲食店・映画館が入っており、さらに徒歩10分圏内にビッグCまであります。
3つの大型ショッピング施設が駅から徒歩圏内に収まっているエリアは、バンコクでも珍しいです。
そしてここが重要な点ですが、これらはプロンポンのエンポリアムやエムクオーティエといった高級デパートと違い、ローカル向けの価格設定です。同じ食材・日用品でも、プロンポンで買うより安く手に入ることが多い。「利便性は維持しながら生活コストを下げたい」というニーズには、オンヌットの方がプロンポンより合っています。
どうしても手に入らない日本食材の調達は、BTSで4駅のプロンポン(フジスーパー)まで行けば解決できます。毎日ではなく週1回ほどのペースで買い出しに行けば十分です。
物件の選択肢が多い
もうひとつ見落とされがちなメリットが、物件数の多さです。近年のコンドミニアム開発ラッシュで新築・築浅のタワーマンションが増えており、同じ予算でプロンポンより広い部屋・新しい物件を選べるケースが多い。「このエリアにしておけば良かった」と後悔する移住者が少ないのも、選択肢の豊富さが理由のひとつだと思います。
家賃相場【2026年版】
年契約の場合(参考)
- スタジオ:10,000〜15,000バーツ(約50,000〜75,000円)
- 1ベッドルーム:14,000〜20,000バーツ(約70,000〜100,000円)
- 2ベッドルーム:25,000〜50,000バーツ(約125,000〜250,000円)
新築・築浅のプール・ジム付きタワーマンションでも15,000バーツ前後から入れる物件があるのがオンヌットの魅力です。同等の設備でプロンポンなら25,000〜35,000バーツかかることを考えると、その差は明確です。
1ヶ月契約の場合(サービスアパート・Airbnb想定)
- 1ベッドルーム:25,000〜35,000バーツ(約125,000〜175,000円)
- プロンポンの1ヶ月契約(35,000〜50,000バーツ)と比べると、同等の設備で1万バーツ前後安くなる
安い物件を選ぶときの注意点
10,000バーツを切る格安物件はローカル向けがほとんどで、英語も日本語も通じないケースが多いです。駅から離れるほどローカル感が強くなるので、外国人が住みやすい物件は駅前・大型モール直結の物件に絞って探すのが無難です。
オンヌットのデメリット
日本語環境はプロンポンに比べると薄い
オンヌットには日本語対応の病院・クリニックはありません。生活に困るレベルではないですが、「困ったときに日本語で相談できる環境」はプロンポンとの差があります。英語がある程度話せれば問題ありませんが、海外生活が初めての方にはこの差は想像より大きく感じる場合があります。
駅から離れると別の街になる
オンヌット駅周辺は整備されていますが、ソイの奥に入るとローカル感が一気に強くなります。外国人向けのサービス・設備は駅周辺に集中していますので、物件を選ぶ際は駅からの距離を意識してください。
夜間の一人歩きには引き続き注意
プロンポンほど歓楽街的な要素はなく、全体的に落ち着いたエリアです。ただし深夜のソイ奥の一人歩きには注意が必要です。夜間の移動はGrabを使うのが基本です。
オンヌットはこんな人に向いている
1ヶ月間オンヌットに住むのが向いているのはこういう方です。
- プロンポンで1ヶ月暮らして「もう少しコストを下げたい」と感じた方。
- 円安の影響でスクンビット中心部の家賃が住宅手当の枠内に収まらなくなってきた駐在員。
- スクンビット圏内に住みたいけれど家賃を抑えたい現地採用、ノマドワーカー。
- 「日本人街の濃さ」が少し苦手で、ほどよくローカルな環境で暮らしたい方。
- スワンナプーム空港へのアクセスを重視する方。
逆に、海外生活が初めての方・小さなお子さんがいるファミリー・日本語環境を強く重視する方には、最初の1ヶ月はプロンポンから始めることをおすすめします。ある程度タイ生活に慣れてからオンヌットへ移るのが、失敗が少ない順番です。
まとめ
オンヌットは「スクンビット圏内で最もコスパよく暮らせるエリア」という明確なポジションを持っています。プロンポンの「全部揃っているが高い」に対して、オンヌットは「7〜8割揃っていて生活コストは下げられる」というイメージです。駅前の3つのスーパー・モールと豊富な物件数は、日常生活の快適さを支える大きな強みです。
次回は「もっとローカル感がほしい・BTSよりMRT沿線がいい」という方向けに、ラチャダー・ラマ9編をお届けします。
筆者紹介
明石直哉
2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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