“タイは安い”はもう昔話?バンコク物価の真実。安いもの・高いもの・意外と変わらないもの

"タイは安い"はもう昔話?バンコク物価の真実。安いもの・高いもの・意外と変わらないもの
"タイは安い"はもう昔話?バンコク物価の真実。安いもの・高いもの・意外と変わらないもの

「タイは物価が安いから移住したい」

そう思って来る方は多いです。確かに安いものはある。でも最近は、「これ日本より高いじゃないか」と驚く場面も増えてきました。

2026年3月現在、1バーツは約5円。5年前の1バーツ3.5円から40%以上も上昇しています。さらにタイ国内のインフレが重なっているので、日本円で生活する人が感じる実質的な物価上昇はその数字よりもっと大きい。「なんでも安い国」というイメージは、もう過去のものになりつつあります。 では実際のところ、何が安くて何が高いのか。正直に整理します。

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為替と物価上昇の現実

2020〜2021年頃は1バーツ3.5円前後で推移していましたが、2026年現在は約5円。上昇率は約40%以上です。さらにタイ国内では、バンコク都心部の食料品価格が過去13年間で約106.5%上昇しています(2012年31バーツ→2025年64バーツ、年平均5.7%の上昇率。(出典:タイ不動産情報センター AREA 2025年調査)

タイのインフレと円安が重なった結果、日本円で生活する人が感じる物価上昇は単純計算の35%どころではない。僕自身もここ数年で「タイっていつの間にこんなに高くなったんだ」と感じる機会が明らかに増えました。

なおバンコクはASEAN都市のなかでシンガポールに次ぐ生活費の高い都市2位という調査結果も出ています(出典:Numbeo Cost of Living Index 2025)。かつての「アジアの安い大都市」という位置づけは大きく変わりつつあります。

ただし、生活スタイル次第で日本より豊かに安く暮らせるポテンシャルはまだあります。カギは「何を選ぶか」です。

日本より圧倒的に安いもの

ローカル飯・屋台料理

ローカル飯・屋台料理

タイ料理の屋台やフードコートでは、1食50〜100バーツ(250〜500円)で食べられます。日本の牛丼並みの値段でパッタイやガパオライスが食べられるわけです。2026年時点の目安として、パッタイ50〜80バーツ、ソムタム40〜60バーツ、カオマンガイ50〜70バーツが一般的な相場です(出典:Bangkok Street Food Price Report 2026)。

僕が移住した2011年当時は1食25〜30バーツでした。今は60〜80バーツと倍近く上がっていますが、それでもまだ日本のランチより断然安い。ただし観光客向けのエリア(カオサン通り周辺など)では同じ料理でも100〜180バーツになることがあります。ローカルな路地に一本入るだけで値段がガクッと下がるのがバンコクです。

交通費

交通費

BTSの初乗りは17バーツ(約85円)、最大乗車でも62バーツ(約310円)。タクシーは初乗り35バーツ(約175円)で、1時間乗っても2,000円前後です。気兼ねなくタクシーに乗れることは日本との大きな違いのひとつです。

バイクタクシーなら近距離10〜20バーツ(50〜100円)。移動費の安さはバンコク生活の大きなメリットと言えるでしょう。

マッサージ・美容・人件費系サービス

マッサージ・美容・人件費系サービス

ローカルのマッサージ店なら1時間250〜400バーツ(1,250〜2,000円)。美容室のカットも500〜1,000バーツ(2,500〜5,000円)が相場で、日本と比べると明らかに安いですよね。

美容医療(エステ・肌ケアなど)も、日本と同等以上の品質の施術をより安く受けられるケースが多く、タイが「美容大国」と呼ばれるゆえんです。人件費が安い分、サービス全般の価格が抑えられているのはバンコク暮らしの恩恵のひとつです。

家賃(東京比)

家賃(東京比)

バンコク都心の1LDK(30〜40㎡)の相場は18,000〜35,000バーツ(90,000〜175,000円)です(出典:マイナビ海外移住データ2025)。東京都心の1LDKが10〜20万円であることを考えると大きな差はありませんが、タイの場合は家具・家電付き、プール・ジム付きのコンドミニアムが主流です。設備と広さのコスパで考えると、バンコクに軍配が上がります。

日本より高いもの

日本食・日系チェーン

日本食・日系チェーン

スシローや回転寿司チェーンは日本の1.3〜2倍以上の価格になります(出典:各種在住者調査2025)。やよい軒・吉野家などの日系チェーンも日本より1.3〜1.5倍高い。日本食材はさらに厳しくて、スーパーで売っている醤油・味噌・わさびや日本産の野菜・果物は、輸入関税が乗って日本の2〜3倍が当たり前です。

「タイに来てから日本食が贅沢品になった」という在住者の声をよく聞きます。日本にいるときと同じ食生活を維持しようとすると、食費は日本より高くなりかねません。

グローバルチェーン全般

グローバルチェーン全般

ビッグマック指数という概念があります。各国のマクドナルドのビッグマック価格を比較することで物価水準を測る経済指標です(出典:The Economist Big Mac Index 2026)。

2026年現在、日本のビッグマックが約480円なのに対し、タイは約125バーツ(約625円)。タイの方が約1.56倍高い計算になります。

スターバックスも約120バーツ(約600円)と日本とほぼ同等、またはやや高め。マクドナルドやKFCなどのグローバルチェーン全般は日本より明らかに高く、輸入ブランド品や化粧品も関税が乗って割高です。「グローバルなものは日本より高い」と思っておいたほうがいいです。

モール内の飲食

モール内の飲食

エムクオーティエやアイコンサイアムなどのモール内レストランは、1人あたり500〜1,000バーツ(2,500〜5,000円)が当たり前になってきました。かつて「1人200〜300バーツ」だったモール飯が今は500〜1,000バーツです。在住者の間でも「高級感を求めると東京と変わらないかそれ以上」というのは共通の認識になっています。

子どもの教育費

子どもの教育費

インターナショナルスクールは年間100〜300万円超という水準です。子育て世帯にとって最大の出費項目のひとつで、「タイは安い」という等式がまったく成り立たない領域です。

意外と変わらないもの

光熱費

光熱費

電気代はコンドミニアムの契約形態によって大きく変わります。MEA/PEA(タイ電力公社)に直接契約している物件なら、1LDKで月1,000バーツ前後(約5,000円)が目安です。ただし管理会社経由で上乗せされる物件だと月1500〜3,000バーツ(7,500〜15,000円)になるケースもあります。物件を選ぶときに電気代の請求方法を確認しておくことは重要です。

水道代は物件によっては月100バーツ程度のことも多く、これは日本より明らかに安いです。

インターネットは300Mbpsで月690バーツ(約3,450円)程度。速度・安定性は都心では申し分ありません。

スーパーの食料品

スーパーの食料品

ローカルスーパーの野菜・果物・タイ料理の食材は安くて豊富です。一方、日本産の食材や調味料(醤油・わさび・日本産米など)は日本の2〜3倍になります。トップスやビラマーケットなどの中〜高級スーパーは品揃えが充実していて雰囲気も日本と変わりませんが、日本食材は当然2〜3倍の値段です。「日本食から離れるほど食費は安くなる」のがバンコクの食費事情です。

スマホ・通信費

スマホ・通信費

AISやTrueなどのSIMカードは月300〜500バーツのプランもありますが、僕自身は899バーツのプランを使っています。日本の格安SIMより高くなることもあるため、「タイの通信費は必ず安い」とは言えません。プランや使い方によって差が出る項目です。

2026年、バンコク物価の正直な総評

「ローカルフードを食べて、タクシーで移動して、マッサージに週1で通う」生活なら、東京より圧倒的に安く暮らせます。一方、「日本食を毎日食べて、モールで買い物して、日系スーパーで食材を買う」生活をすると、東京よりもコストは上がります。

移住の動機が「物価が安いから」だけなら、一度立ち止まって考えてみて必要があります。「タイの生活スタイルが好き」という理由を持っている人のほうが、長く豊かに暮らしています。

物価は上がり続けていますが、タイにしかない豊かさはまだ健在です。

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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