【2026年版】バンコクで日本人が巻き込まれやすいトラブルと対処法

タイは東南アジアの中でも比較的治安がよく、日中の女性ひとり歩きも大きな問題はないと言われています。実際、僕も15年住んでいて身の危険を感じたことは一度もありません。
ただ日本と同じ感覚でいると、スマホや財布をスられたり、詐欺に引っかかったりするリスクは確実にあります。「タイは安全」と「タイには危険がある」は、両方本当です。旅行者にも移住者にも、知っておいてほしいことをまとめます。
特殊詐欺。東南アジアから日本を狙う闇
カンボジア・ミャンマー・ラオス・タイなど東南アジア全域に拠点を置く詐欺組織が、日本国内の不特定多数を電話やSNSで騙す特殊詐欺が深刻化しています。実行役(「かけ子」)として日本語が話せる日本人が加担しているケースも多く、2024年1月にはカンボジアで日本人19名が拘束される事件も起きました。
タイ・バンコクにも同様の拠点が存在すると報告されており、これはもはやタイだけの問題ではなく東南アジア全体の問題として認識されています。
「高額アルバイト」の罠
「タイで月100万円稼げる」「日本語が話せれば大丈夫」
SNSにこういった求人が出回っています。応募すると、実態は特殊詐欺の実行役に仕立てられます。一度入国してしまうとパスポートを取り上げられ、脅されて逃げられないというケースも報告されています。在タイ日本大使館と外務省が繰り返し注意喚起を続けている案件です。
「運び屋」として巻き込まれるリスク
空港で困っている外国人から「荷物を運んでほしい」と頼まれる、SNSで「荷物をヨーロッパに届けるだけ」という仕事を紹介される。
こういった形で意図せず薬物の運び屋にされる事案が複数発生しています(出典:外務省 2025年広域注意喚起)。発覚すれば現地での刑事罰に加え、日本の法律にも抵触します。
対処法:「高収入の海外アルバイト」には絶対に応募しない。知らない人の荷物は絶対に運ばない。日本を離れる前に行き先と連絡先を家族・友人に共有しておく。
「お金見せて詐欺」
ドバイや中東・アフリカから来たと称する男性(または男女)が、観光地や繁華街で「日本円を見てみたい」「両替したい」などと声をかけてきます。財布や現金を取り出した隙に、素早く現金を抜き取る・クレジットカードをすり替えるという手口です。
2024年5月以降バンコク都内で被害相談が急増し、在タイ日本大使館が異例の速度で注意喚起を発出しました(出典:在タイ日本国大使館 2024年5月27日通達)。
ワットポー・王宮エリアなどの観光地はもちろん、プロンポン・トンロー・エカマイなど日本人が多いスクンビットエリアも標的にされています。被害額は数万〜数十万円に及ぶケースも珍しくありません。 厄介なのは、話しかけてくる相手が親切そうに見えることです。笑顔で英語か片言の日本語で話しかけてくるため、悪意を感じにくい。でも見知らぬ人がいきなり話しかけてくるときは、まず疑うのが正解です。
対処法:見知らぬ人には財布・現金を絶対に見せない。声をかけられたら愛想笑いせず、すぐその場を立ち去る。反応すると長引くだけなので「ノーサンキュー」と言いながら歩き続ける。
スリ・窃盗。日本人被害で最も多いトラブル
特に多発するエリア
ナナ・アソーク周辺
歓楽街で夜間のひったくり被害が多いエリアです。特にスクンビット通りの歩道を歩いている時に後ろからバッグを開けられたり、切りつけられたりして、スられるという手口が典型的です。
またこのエリアはニューハーフによる抱きつきスリの多発地帯でもあります。
ヤワラート(中華街)
観光客が集中して混雑するため、人混みでのスリが頻発します。夜市のにぎわいに紛れて、気づいたら財布がない、という被害が後を絶ちません。
カオサン通り周辺
バックパッカーが多いエリアで、荷物の隙を狙われやすいです。開放的な雰囲気が油断を生みます。
チャトチャックウィークエンドマーケット
週末の超混雑がスリの温床になっています。狭い通路を人が行き交う中で、財布やスマホが消えるケースが多いです。
ワットポー 意外に見落とされがちな危険スポットです。涅槃仏はあまりの大きさに圧倒されて、つい夢中になって鑑賞してしまいます。その隙を狙い、隣の参拝者を装ってバッグをまさぐられるケースが報告されています。観光地の中でも特に意識しておきたいポイントです。
よくある手口
バイクによるひったくりは、歩きながらスマホを操作していると特に狙われます。夜間・大通りの端を歩くときは要注意です。
BTSやMRTの混雑した車内やマーケットの人混みでは、背後からリュックやバッグのチャックを開けられるケースがあります。
カフェやレストランでは椅子やテーブルに置いたバッグ・スマホの置き引きも多いです。
そして、これは僕自身の経験ですが、スクンビットのソイ23を歩いていたとき、後ろ側に回していたスリングタイプのカメラバッグのファスナーを開けられました。開けられた瞬間に気配を感じて振り返ると、若い男性がすぐそこに立っていた。
バッグを確認するとカメラも無事で、何も盗られていなかった。でも正直、ゾッとしました。その日から改めて気を引き締めようと思いました。
対処法:スマホは歩きながら操作しない。リュックは体の前に持つかチャックに鍵をかける。カフェ・レストランでは席を離れるときに貴重品を必ず持参。観光地では貴重品を最小限に。
薬物
大麻の現状(2026年版)
2022年にタイで大麻が規制薬物リストから除外されたとき、大きなニュースになりました。街中に大麻ショップが乱立し、「タイでは大麻が合法」というイメージが広まりました。でもこれが罠です。
娯楽目的での使用は一貫して違法のままで、2025年6月の規制強化により医師の処方箋なしでの購入・所持も実質禁止になっています。 また日本への大麻密輸で逮捕される日本人も多発しています。「お土産感覚」で持ち帰ることはもってのほかですが、知らないうちに荷物に入れられるケースもあります。誰かに荷物を預けたり、見知らぬ人の荷物を運んだりすることが命取りになります。
その他の薬物
大麻以外の薬物であるコカイン・覚醒剤・ケタミン・エクスタシーなどはタイでも当然違法です。夜の歓楽街では接触を求めてくる人物がいますが、絶対に応じないでください。
薬物仕込みタクシーに注意
歓楽街やクラブ前に待機しているタクシーに乗ると、シートやバッグに薬物を仕込まれ、直後に警察に止められて逮捕されるという事案が実際に起きています。在タイ日本大使館の安全情報でも毎年複数件確認されている深刻な問題です。
対処法:タイではうかつに大麻に近づかない。歓楽街でのタクシーは路上で拾わず、必ずGrabやBoltアプリを使う。
電子タバコ。「日本では普通」が世界では通用しない
タイでは電子タバコ(VAPE)・加熱式タバコ(アイコス・グロー等)の所持・使用が法律で禁止されています。空港での没収はもちろん、最悪の場合は逮捕・罰金という事態にもなりえます。
ただ知ってほしいのは、これはタイだけの話ではないということです。電子タバコが違法な国・地域は多く、台湾・シンガポール・ベトナム・ラオス・ミャンマー・インドなども禁止しています。 実は日本は、タバコとアルコールに関する規制が世界的に見てかなり緩い国です。コンビニでいつでも買える、成人確認も緩い、歩きタバコも場所によっては黙認。そういった日本の感覚をそのまま海外に持ち込むのは危険です。東南アジアに限らず海外に行く前には、その国の喫煙・アルコール規制を確認する習慣をつけてほしいと思います。
対処法:タイ(および東南アジア各国)への入国時は電子タバコ・加熱式タバコを一切持ち込まない。渡航前に現地の規制を必ず確認する。
まとめ
タイは怖い国ではありません。でも「日本と同じ感覚」でいると、財布ひとつ、タクシーひとつで痛い思いをすることがあります。
知っておくだけで、9割のトラブルは防げます。楽しいタイ滞在のために、頭の片隅に入れておいてください。
筆者紹介
明石直哉
2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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