タイに10年以上住む僕が、タイの好きなところを10個挙げてみた。

タイに移住して12年が経ちました。僕は自分の意志でタイ移住を決めたので、後悔はまったくしていませんが、タイでの生活にも好きなところもあれば、もちろんそうでないこともあります。

今回から二回に分けて、僕がタイ生活の好きなところと、タイ生活のリスクについてお話していきたいと思います。

タイに移住を検討している方の参考になれば幸いです。

タイの好きなところ ①東南アジアを感じられる

タイ生活の好きなところの1つ目は、「東南アジアを感じられる」こと。いきなり抽象的な表現で申し訳ありませんが、僕はタイが好きなだけでなく、東南アジアが大好きなんです。

学生時代の2000年、初めての海外バックパッカー旅でシンガポールからバンコクまでマレー半島を縦断しました。その旅で東南アジアにハマり、大学卒業後も何度かバックパッカーで東南アジア旅行へ。

当時は東南アジアに住むなんて考えていなかったですが、30歳のときに久しぶりに訪れたタイで移住を決意。その半年後にはバンコクに暮らしていました。

今でもふとした瞬間に、「東南アジアに住んでいられるだけで幸せモノだな」と、思います。
幸せを感じるハードルが低くてラッキーです。(笑)

タイの好きなところ ②温暖な気候

タイに長く住む友人の中には、「寒いのが苦手だからタイに移住した」という人が少なからずいます。僕は冬の寒さが嫌で移住したわけではないのですが、寒いよりは温かいほうがもちろん好きです。

温暖な気候には以下のようにたくさんのメリットがあります。

  • いつでもビーチリゾートに行ける
  • 服装に気を使わなくてもいい
  • ルーフトップバーなど屋外の飲食店も年中開業
  • 活動的になる

特に、「いつでもビーチリゾートに行けること」と、「服装に気を使わなくてもいいこと」は、個人的にはかなり大きなメリットだと感じています。

週末にサクッとビーチリゾートに行ける手軽さは、日本では味わえません。
服装についても、僕は一年中Tシャツで過ごしています。仕事やTPOに合わせてジャケットを羽織るときもありますが、一年のうち350日はTシャツだけ。
日本では毎年冬服にお金をかけていましたが、タイでは服にかけるお金が激減しました。
周りの人もだいたいそんな感じなので、「オシャレをしなきゃ」というプレッシャーも皆無です。

タイの好きなところ ③LCCが発達し、東南アジアは国内旅行感覚

タイに限らず東南アジア各国はLCC(格安航空会社)が驚くほど発達しています。LCCならタイ国内は往復1000B(約4000円)前後、東南アジア諸国なら往復3000B(約12,000円)〜で航空券を購入可能です。

ベトナムやマレーシア、カンボジアなら往復1万円ちょっとで行けるので、本当に国内旅行感覚なんですよね。飛行時間も東南アジア各国なら1〜2.5時間程度なので、LCCの狭い機内でも我慢できます。

東南アジア以外でもタイより西に位置するモルディブやインド、スリランカ、中東、アフリカなどへの航空券も日本に比べれば格安。
旅行好きにはタイは本当に天国だと感じています。

タイの好きなところ ④住居のコスパが世界トップレベル

タイのコンドミニアム(マンション)には、プールとジムが付いていることが一般的です。家賃1万バーツ(4万円)前後の物件でも付いていますので、日本人からすれば驚くべきコスパですよね。

東南アジアの他国では、ベトナムのホーチミン市やマレーシアのクアラルンプールも同じような家賃でジム・プール付きの物件が借りられますが、それぞれの国に住んでいる人に話を聞くと、物件の豊富さがバンコクはズバ抜けていると言います。

タイの住居は東南アジアでは随一、つまり世界的にもトップレベルのコスパの良さと言ってもいいでしょう。
逆にタイの相場に慣れてしまうと、どこの国に行ってもコスパが悪く感じてしまうというデメリットもあります。(笑)

タイの好きなところ ⑤Grabアプリが便利

タイ生活に欠かせないアプリの代表格であるGrab。タイの生活は、Grab前とGrab後で大きく変わりました。
Grabには配車、フードデリバリー、バイク便、買い物代行などの機能がありますが、ここでは配車機能にフォーカスしてお話しします。

たとえばタクシー。Grabが登場するまで、ラッシュ時やスコール時などには流しのタクシーを捕まえることは至難の技でした。また、ぼったくりやスピード狂の運転手といった存在もあり、タクシーはタイ生活で最もストレスを感じることの1つだったんです。

バイタクも同じです。料金交渉が面倒だったり、ソイの奥だとバイタクがいなかったりして、不便を感じることが多々ありました。Grabバイクのおかげで、どこにいてもすぐにバイクが来てくれるようになったのは、本当に革新的だと感じています。

Grabの配車サービスは、どこに行っても帰ってこられるという安心感をもたらしてくれました。まったく知らない土地を地図も見ずに歩き回り、写真を撮れるのも、その安心感があるからです。

タイの好きなところ ⑥フードデリバリーが発達

日本も同じだと思いますが、コロナ禍でタイもフードデリバリーが大きく発達しました。Grab、フードパンダ、LINE MAN、ロビンフッドなどが競い合い、フードデリバリー戦争といった様相を呈しています。

コロナ禍の数年前から大手3社(Grab、フードパンダ、LINE MAN)はサービスを行っていましたが、僕はたまに利用するくらいでした。
コロナ禍で店内飲食が禁止されたこともあり、ほぼ毎日フードデリバリーを頼る生活に一変。レストラン側もフードデリバリーアプリに対応し、今ではデリバリー非対応の飲食店のほうが珍しくなりました。

いつでもどこでも美味しい食事が届く、しかも格安な配達料で。

これはタイ生活のQOL向上に大きく貢献していると感じています。

タイの好きなところ ⑦巨大な日本人コミュニティ

外務省の統計データによると、タイ在住の日本人は2022年10月時点で78,431人。国別では世界4位、都市別ではバンコクは56,232人で世界2位です。これだけ多くの日本人がタイ・バンコクには暮らしているため、日本人向けのサービスも発達しています。

日本食レストランはもちろん、日本人学校、病院、薬局、語学学校、不動産会社、携帯電話ショップ、美容室、学習塾など、日本語対応のサービスが驚くほど充実しています。
もはや便利すぎて海外に暮らしていることを忘れてしまいそうになりますが、これほどの日本人コミュニティを作り上げてきた先人には感謝しかありません。

同じ海外生活でもタイとそれ以外の国、たとえばインドを比べたら、難易度は天と地ほども違います。海外移住を検討している人は、まずバンコクに来てみるといいでしょう。

タイの好きなところ ⑧正月気分を3回楽しめる

タイには正月が1年で3回あります。1つ目は新暦の正月(1月1日)、2つ目は中華圏の旧正月である「春節」(1月下旬~2月上旬)、そして3つ目がタイの旧正月である「ソンクラーン」(4月13〜15日)です。

この中で春節だけは祝日ではありませんが、街のいたるところで赤い提灯が飾り付けられ、中華正月気分が盛り上がります。特にバンコクの中華街ヤワラート通り周辺は紅一色に染まり、圧巻の光景。
中華圏からの観光客のために春節を祝っているのではなく、タイの人口の14%が中華系であるためです。特にバンコクは中華系の比率が高く、春節の間は休みになるお店も多く見られます。

新暦の正月もタイ各地でカウントダウンイベントが開催。気候的にも年末年始は乾季のベストシーズンということもあり、世界中から集まった外国人観光客で賑わいます。

多くのタイ人にとっての正月は、やはりソンクラーンです。僕も今ではソンクラーンが一番正月気分を感じるようになりました。
今年は4年ぶりに水かけ祭りが開催。僕もパタヤで水かけ祭りに参加しましたが、タイ人・外国人を問わず朝から晩まで大盛りあがりでした。

タイの好きなところ ⑨多種多様な人種がいる

タイには日本人以外にもたくさんの外国人が暮らしています。アジア系、白人、黒人、インド人、アラブ人など、人種の坩堝といっていいほど、多種多様な人種を見かけます。
タイは世界中から外国人を受け入れ、発展してきた歴史があるため、タイ人は外国人に寛容です。外国人だからといって、奇異な目で見られることもありません。

多種多様な人種がいるため、誰でも受け入れてもらえるという安心感がありますし、人目を気にする必要もなく、透明人間になったような心地良さもあります。

タイで外国人はなんの権利もないといっていい弱者です。コロナ禍でもなんの補償もありませんでした。でもその分、責任もありません。
日本にいると、政治や役所、税金の使い道に不満が募ることもあると思いますが、タイでは外国人なので、文句も言えませんし、いい意味で諦めがつきます。

無責任といえばそれまでかもしれませんが、僕は外国人という立場で暮らすことがこんなに楽なものだとは思ってもみませんでした。
日本に一時帰国したときに、外国人目線で日本を見られるのも面白い体験です。

人生に一度は外国人という立場で生活してみることをおすすめします。その後の視野が広がり、ビジネスチャンスにつながるかもしれません。

タイの好きなところ ⑩タイ人が最高

タイの好きなところ、最後はタイ人が最高だということ。タイ人ほど愛嬌があり、フレンドリーで、外国人に寛容な国民性は、世界中探しても滅多にないと思います。

2011年の大洪水はタイ全土に深刻な被害をもたらしましたが、そんな最悪の状況の中でも笑いを忘れない底抜けに明るい国民性に、多くの外国人が救われたことでしょう。
どんなにシリアスな状況でも笑い飛ばしてしまう強さ。仕事でも政治でも災害でも、常に笑いを忘れない国民性には日本人も学ぶところが多いと思います。

タイで会社勤めをしていたとき、日本人社員が何人か集まって深刻な顔をして話をしていたときのことです。
タイ人社員が近づいてきて一言、「皆で集まって、なにそんな深刻な顔をしているの。死ぬわけじゃないんだから、笑いなさい!」と言われ、ドッと張り詰めた空気が緩みました。

日本人同士は問題が起きると、すぐに深刻な雰囲気になりがちですが、タイ人が1人いるだけで、こうも雰囲気が違うのかと、カルチャーショックを受けたことを覚えています。

仕事だけでなく、プライベートでも同じです。何人かのタイ人女性とお付き合いをしましたが、みな明るく、どんなときでも笑いを忘れない性格でした。一見、クールに見える女性でも中身は関西人です。(笑)

タイがタイ人の国で良かった。タイに暮らす外国人として、心からそう思っています。

以上、タイ生活の好きなところを10個挙げてみました。
タイは本当に最高です。タイに移住したのは人生で最良の決断だったと、いつも思っています。
あなたのタイ移住も最高のものになりますように。

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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