【2026年版】バンコクの治安マップ。エリア別・安全度と注意ポイントを徹底解説

「バンコクって治安どうですか?」
移住を検討している方に最もよく聞かれる質問のひとつです。
結論から言うと、バンコクは東南アジアの中では比較的安全な都市です。女性の一人旅世界安全度ランキングで8位という調査結果も出ているし(出典:Everly Life Insurance 2025年調査)、15年間住んでいて「危ない街だな」と感じたことはそれほど多くありません。
ただ「比較的安全」という言葉の中身が大事で、エリアによって、また昼と夜で、治安の顔は大きく変わります。「日本人も多いし大丈夫」と気を緩めすぎて痛い目に遭った人を、何人も見てきました。旅行者はもちろん、移住先を選ぶ際の参考にもなるよう、エリアごとに正直にまとめます。
まずバンコク全体の治安をデータで見る
外務省の危険情報では、バンコク中心部は「レベル0:注意喚起のみ」です。東南アジアの都市の中でも最も安全な水準のひとつ。2024年に外国人旅行者が被害に遭った届け出は2,131件で、内訳は窃盗59%・詐欺19%・暴行8%でした(出典:タイ警察 2024年犯罪統計)。
凶悪犯罪・性的嫌がらせは外国人への発生率が低く、主な被害はスリ・詐欺などの軽犯罪が中心です。
さらに2019〜2024年の5年間で外国人被害届出件数は約34%減少しており、市内に設置されたCCTV6万台と観光警察の強化が効いていると見られます。
ただし数字の良さに油断すると痛い目に遭うのがバンコクです。「エリアを知る」「昼と夜を分けて考える」。これが大事です。
エリア別・治安と注意ポイント
バンコク都心エリアを7つに分けて、それぞれ治安と注意すべきポイントを解説していきます。
① サイアム・チットロム・プルンチット
総評:◎ バンコク随一の安全な商業エリア
サイアムパラゴンやセントラルワールドなどバンコクを代表する大型モールが集結するエリアです。昼から深夜まで人が絶えず、警備員・防犯カメラが充実しています。旅行者が最も安心して過ごせるエリアのひとつで、大きなトラブルが起きにくい。
BTS沿線で移動も便利。チットロム・プルンチットはルンピニ公園に近く、高級コンドミニアムが多い閑静な高級エリアとしての顔もあります。住む場所として選ぶ日本人駐在員・移住者も多いです。
スリはモール周辺のバス停・駅構内でまれに発生するため、人混みでの貴重品管理は引き続き意識してください。
② スクンビット(アソーク〜プロンポン〜トンロー〜エカマイ)
総評:昼◎ 夜○(エリアによっては注意)
在住日本人が最も多く居住するエリアで、いわゆる日本人街です。日本食・日本語対応の病院・歯科・スーパーなどが充実し、バンコクで最も生活しやすいエリアのひとつです。
ただ「日本人街だから安全」という感覚で深夜にソイの奥を歩くのは絶対にやめてください。僕の知り合いだけでも、ソイ23で一人、ソイ31で一人、エカマイで一人が強盗の被害に遭っています。いずれも深夜1時過ぎに発生しており、一人はiPhoneを盗られそうになって抵抗したところ、ナイフで手のひらを切りつけられ重傷を負いました。深夜のソイの奥は別の街だと思ってください。
また白昼の被害もあります。プロンポン駅前の明るい場所で、後ろから来たバイクに駐妻さんがバッグをひったくられるという事件も起きています。昼間だから、人通りがあるから、と完全に油断するのは禁物です。最低限の警戒心は常に持っておくこと。
ナナ(BTSナナ駅周辺)
バー・パブ・風俗店が密集する夜の歓楽街。夜間はスリ・詐欺・ぼったくりのリスクが上がります。ナナプラザやソイカウボーイの前で客待ちしているタクシーはぼったくりなど問題のある運転手が多いので、絶対に利用しないこと。必ずGrabやBoltアプリで呼ぶようにしてください。
アソーク(BTSアソーク・MRTスクンビット)
交通の要衝でターミナル21があり昼間は安全。すぐそばにソイカウボーイがあり、深夜の路地は雰囲気が変わります。僕が以前、スリ未遂にあったのもソイカウボーイ近くです。
プロンポン〜トンロー
日本人コミュニティの中心地。日中は快適で安全ですが、前述の白昼ひったくりの事例もあるため、常に周囲への意識は持っておく必要があります。
エカマイ
タイ人富裕層・外国人駐在員が多く住む高級住宅街。昼間は快適ですが、夜間は人通りが少ない路地が多くなります。僕の知り合いの強盗被害もエカマイで起きており、深夜の路地一人歩きは避けることを強くおすすめします。
③ オンヌット・バンチャーク・プナウィティ・ウドムスック・バンナー(BTSオンヌット〜バンナー駅周辺)
総評:○ 家賃が安く、幅広い層に人気。スワンナプーム空港にも近い
近年日本人移住者が増えているエリアです。スワンナプーム空港にも近いため、頻繁に出張・帰国する人にも便利。
治安面では全体的に落ち着いており、大きなトラブルは少ないです。スクンビット中心部のような歓楽街的な要素がほぼなく、家族向けコンドミニアムや日系スーパー(フジスーパー等)も点在します。
オンヌット
このエリアの入口で、日本人が多く住む生活感あるエリアです。スクンビット中心部より家賃が安く、コスパのいい居住エリアとして定番化しています。
バンチャーク〜ウドムスック
少しローカル感が増しますが治安は安定しています。外国人が増えたオンヌットよりローカル感があり、物価も安めです。
バンナー
スワンナプーム空港至近で、空港を頻繁に使うビジネスパーソンや工業団地関係の駐在員が居住するケースがあります。BTSバンナー駅周辺はメガバンナーもあり生活しやすいですが、駅から離れると一気にローカルな雰囲気になります。
④ シーロム・サトーン
総評:○(昼)・夜のパッポンには注意
昼間は日系企業のタイ本社など大企業や銀行が集まるバンコクのビジネス中心地。オフィスワーカーが行き交い、日中の治安は良好。夜のシーロム通り沿いは比較的人通りが保たれていますが、一本入ると雰囲気が変わります。
パッポン通り
観光客向けのナイトマーケットとゴーゴーバーが混在する歓楽街。2階のバーへの誘いは「無料で見られる」と言われて入ると法外な会計を請求されるぼったくりが多発します(被害額平均3,000バーツ超)。観光として表通りを見るのはいいですが、誘いに乗って奥まで入るのは危険です。パッポン通りの前で客待ちしているタクシーもナナ・ソイカウボーイと同様、利用しないことをおすすめします。
タニヤ通り
日本人向けのカラオケ・スナックが密集する通りで、在住者にはおなじみの場所。ただし初めて来る旅行者は迷い込まないよう注意してください。
住む場所としての利便性は高く、日本人移住者も多い。夜は大通りを歩くかGrabを使えば基本的に安全です。
⑤ ラチャダー周辺(MRTラチャダー・タイカルチャーセンター駅周辺)
総評:○ ローカル色が強く落ち着いている。コスパ重視の在住者に注目
スクンビットから少し離れ、観光客は少なくタイ人ローカルの日常生活に近い雰囲気が漂うエリアです。セントラルラマ9やエスプラナード、ビッグCなどの大型ショッピングモールも複数あり、タイ人中間層が多く住む生活エリアとして発展してきました。
一昔前まではラチャダーというと治安が悪いというイメージがありましたが、実際に2年住んでみて、治安が悪いと感じたことは一度もありませんでした。もちろん夜間など最低限の警戒心は必要です。
ジョッドフェアーズ
バンコクで一番人気のナイトマーケットで、連日多くの観光客・地元の若者でにぎわっています。混雑時はスリに注意。
夜間もメインの通り沿いは比較的安全で、外国人が多すぎないこともあり、詐欺リスクもスクンビットより低めです。
住む場所としては、MRT沿線であることとスクンビットに比べて家賃が安いことから、移住者・長期滞在者の間で近年注目度が上がっている穴場エリアです。日本人向けのサービスはスクンビットほど多くないですが、その分ローカルな暮らしを体験できる。タイ語が少し話せると非常に快適に生活できます。コスパ重視で移住先を探している方には積極的におすすめしたいエリアです。
⑥ カオサン通り周辺
総評:△ 昼は観光スポット・深夜は要注意。詐欺が多め
バックパッカーの聖地として世界的に有名で、昼間〜夕方は観光地として楽しめます。ただし治安面では注意が必要なエリアです。
詐欺が多く、「王宮は今日閉まっている」と声をかけてトゥクトゥクで宝石店・土産物店に連れていく古典的な手口が今も健在。見知らぬ人からの声かけには応じないことが鉄則です。
深夜0時を過ぎると泥酔した観光客が増え、スリ・ひったくりのリスクが急上昇します。カオサン通りよりも裏路地が特に危険なゾーンになります。
住むエリアとしてはBTS・MRTが遠く不便で、長期在住には向きません。
⑦ ヤワラート(チャイナタウン)
総評:○ 活気ある観光地・スリに注意
バンコク最大の中華街で、屋台グルメ・海鮮・金細工で人気の観光エリアです。近年MRTが開通してアクセスが格段に良くなり、観光客がさらに増えています。日中の雰囲気は活気があり比較的安全。
注意点は人混みに紛れたスリです。週末の夜市では財布やスマホを抜き取られるケースが多い。バッグを体の前に持ち、スマホを操作しながら歩かないことが基本。大通り沿いは夜間も比較的安心ですが、路地に入りすぎると雰囲気が変わる場所もあります。
住むエリアとしては外国人・日本人の移住者がほぼ選ばないエリアです。
まとめ
バンコクは「怖い街」ではありません。でも「何も知らずに歩いていい街」でもない。
トラブルに遭う人のほとんどが「自分は大丈夫」という油断を持っていたということです。日本人街だから、昼間だから、高級エリアだから…そういった先入観が一番の落とし穴になります。
エリアの性格を理解して、夜の移動はGrabを使う。それだけでリスクの大半は防げます。住む場所を探している方は、ネットの情報だけでなく夜の時間帯に実際に歩いて雰囲気を確かめてから決めることをおすすめします。
筆者紹介
明石直哉
2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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