バンコク観光のベストシーズンはいつ?月別・目的別に在住者が本音で教える

「バンコクっていつ行くのがいいですか?」
15年住んでいると、数え切れないほど聞かれました。
正直に言うと、「完璧なベストシーズン」はありません。どの時期にも一長一短があります。だからこそ、自分の目的や体質に合った時期を選ぶことが大事です。教科書通りの「乾季がベスト」という答えではなく、15年間バンコクに住んできた視点でまとめます。チェンマイやプーケットはまた別の話、今回はバンコクに絞った話です。
まずバンコクの3つの季節を知る
バンコクの1年は大きく3つの季節に分かれています。
どの季節も「暑い」という点は共通していて、年間の最高気温と最低気温の差は日本ほど大きくありません。それでも季節によって「何が快適で何が辛いか」はかなり変わります。
①乾季(11〜2月)教科書的ベストシーズン。でも盲点がある
メリット
雨が降らないため、屋外観光が一番しやすい季節です。気温も1年で最も低く(25〜33℃)、体感的に過ごしやすい。寺院巡り・市場散策・食べ歩きなど、外での行動に向いています。
12月〜1月は乾季の中でも特に涼しく、朝晩は16〜20℃まで下がることもあります。日中でも日陰は心地よく、旅行者にとって最も歩きやすい時期です。
イベント面では11月末にロイクラトン祭り、12月はクリスマスムード、大晦日にはバンコク各地で大規模なカウントダウンイベントが行われます。花火が上がり、バンコクが最も華やかになる時期です。
デメリット
問題はPM2.5です。雨が降らないため大気汚染物質が滞留しやすく、12〜3月はAQIが100を超える日が頻繁に発生します。「晴れているのに空が霞んでいる」という状態が、乾季の典型的な景色です。
航空券・ホテルはハイシーズン料金で高騰します。特に12月下旬〜1月上旬は年間最高値。年末年始は日本人旅行者も集中し、人気レストランや観光地が混雑します。
②暑季(3〜5月)最も過酷。ただしソンクラーンと南国フルーツは別格
メリット
ソンクラーン(タイの正月・水かけ祭り)が毎年4月13〜15日に開催されます。バンコクではカオサン通り・シーロム通りなど各所でイベントが行われます。2023年にユネスコ世界無形文化遺産に登録された、タイを代表するお祭りで、世界中から50万人以上が集まります。世界中探してもこんなに狂ったお祭りはソンクラーンしかないでしょう。
そしてもうひとつ、南国フルーツの最盛期がこの時期の隠れた魅力です。マンゴー・ドリアン・マンゴスチン・ライチなどが市場に溢れ、価格が下がり甘みが増します。
特にマンゴーは4〜6月が最高においしい。雨季にかけてフルーツの種類と甘みがピークを迎えるので、フルーツ好きには実は最高のシーズンです。
航空券・ホテルはソンクラーン期間以外は比較的安め。特に5月はローシーズン料金に近く、コスパよく来られます。
デメリット
1年で最も暑い時期で、気温は35〜40℃に達し体感温度はそれ以上になることも。PM2.5も3〜4月は高い水準が続いており、外を歩くのは体への負担が大きいです。
屋外観光は午前中や夕方以降が必須で、昼間は基本的にモールやマッサージ店などへ逃げ込むことになります。ホテルでお昼寝をするのもいいでしょう。
③雨季(6〜10月) 実は悪くない穴場シーズン
メリット
PM2.5がほぼ解消されます。空気が格段にきれいで、青い空と白い雲が戻ってくる。これだけでも、僕は雨季のバンコクが好きです。
航空券・ホテルがローシーズン料金で、年間で最もコスパよくバンコクに来られる時期です。観光地も空いており、混雑なしで回れます。
スコールは「1日中ずっと降り続く」わけではなく、お昼や夕方に集中する傾向があります。スコールも熱帯の風情だと思えば、楽しめると思います。バンコクはモールやマッサージ店などインドアの楽しみ方が充実しているので、雨でも困らないというのもありますね。
南国フルーツも引き続き豊富です。年間で最もフルーツが豊富な時期がこの季節と言えます。
雨季明け前後の10月末〜11月頭にはロイクラトン祭り(灯籠流し)があります。チャオプラヤー川沿いやアジアティーク・ワットアルン周辺が幻想的な光景に包まれます。バンコクでのロイクラトン体験は格別で、川面に浮かぶ無数のクラトンと、対岸のワットアルンの灯りが重なる光景は忘れられません。
デメリット
スコールの後は都心部の一部道路が冠水し、Grabの配車も取りにくくなります。渋滞は乾季より明らかに悪化します。
9〜10月は雨量がピークに達し、冠水リスクが最も高い時期です。
在住者の本音
個人的に「7〜8月」は穴場だと思っています。雨季の中では気温が落ち着いていて、雨量もピーク前で比較的少ない。空気はきれいで、ホテルや航空券も安く、観光地は空いている。気温も東京より涼しいくらいです。
ハイシーズンとローシーズ 航空券・ホテル料金の現実
ハイシーズン(繁忙期)
12月下旬〜1月上旬の年末年始が最高値で、日本→バンコクの往復で片道10万円以上になることもあります。11月・1月下旬〜2月はハイシーズンながら年末年始よりは安く、片道2万円前後が目安です。4月のソンクラーン期間も短期間に需要が集中して直前は高騰します。
ローシーズン(閑散期)
5月〜9月(雨季中心)が最安値圏で、片道1万〜1.5万円台の航空券も探せば見つかります。特に7〜9月は年間で最も安い時期で、ホテルも30〜50%引きになる物件が増えます。ただし8月はお盆シーズンで日本人旅行者が動くため、多少上がる傾向があります。
目的別 いつ行くべきか結論

まとめ
乾季が教科書的にベストシーズンとされてきたのは間違いではありませんが、近年のPM2.5の深刻化を踏まえると、その定義をそろそろ見直す時期に来ていると感じています。「晴れているのにマスクが必要」という状況が当たり前になりつつある今、空気のきれいな雨季を積極的に評価していいと思います。日本の夏より涼しい、暑すぎないというのもメリットでしょう。
いつ来ても、バンコクは楽しめる街です。ただし季節の特性を知ってから来るのと、知らずに来るのとでは、同じ旅行でも体験の質がまるで変わります。
ぜひ今回の記事を参考に、あなたのベストシーズンを探してみて下さい。
筆者紹介
明石直哉
2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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