バンコクから旅行でシェムリアップへ行くときに準備すべきこと


タイでの長期滞在中に近隣諸国へ2〜3泊くらいでの旅行をお考えの人も多いと思います。特に東南アジアを代表する観光地の1つである世界遺産アンコールワットは一度は訪れたい筆頭でしょう。
そこで今回は、バンコクからアンコールワットのあるカンボジア・シェムリアップへ旅行するにあたり準備すべきことについてご紹介します。
僕はこれまでシェムリアップに8回、アンコールワットには7回行っていますが、正直なところ最近は遺跡が目的というより、シェムリアップの街を散歩したくて行っている節があります。それくらい居心地のいい街です。
フライト、ホテル、両替、移動、治安、食事、遺跡観光まで、順番に書いていきます。
フライトは1時間、時差なし

バンコクからシェムリアップまでは、飛行時間わずか1時間から1時間5分。チェンマイに行くより近いくらいです。時差もありません。季節感もバンコクと同じで、11月から2月が涼しい乾季のベストシーズン、3月から5月が酷暑、6月から10月が雨季です。
料金はハイシーズンの平日で往復5,000〜6,000バーツ、日本円で3万円弱といったところ。便数が多いのはエアアジアで、ドンムアン発が中心です。
以前はハイシーズンでも4,000バーツ前後で拾えたのですが、タイ・カンボジア国境の問題以降は高止まりしています。一時は8,000バーツから1万バーツまで跳ね上がりました。停戦後は落ち着いてきていますが、陸路国境は通常の往来が再開していないので、当面は空路一択と考えてください。日本の外務省も国境から30キロ以内には渡航中止勧告を出したままです。シェムリアップの街自体は国境から離れていて問題ありませんが、出発前に最新の情報を確認しておくと安心です。

予約は僕の場合、スカイスキャナーで相場を見てから、Trip.comで取ることがほとんどです。最安が数百バーツ安い代理店でも、聞いたことのない会社は避けています。LCCは遅延も欠航も普通に起きるもので、そのときに日本語のコールセンターにつながるかどうかで、旅の消耗度がまるで変わるからです。1,000円程度の差なら、僕は迷わずサポートが手厚いTrip.comを取ります。
エアアジアについてひとつ。機内持ち込みは7キロですが、追加でもう7キロを数百バーツで買えます。片道500〜650バーツ程度。20kgは不要だけど7kgでは足りないという場合が多いので、これは重宝しています。
ホテルは「川を渡った側」がおすすめ

シェムリアップは小さな街なので、どこに泊まっても大きく外しません。ただ、あえて言うなら僕の推しははっきりしています。
観光の中心はオールドマーケット周辺で、その北にあるパブストリートは、バンコクでいうカオサンのような賑やかな通りです。夜中まで騒ぎたい人には最高ですが、静かに眠りたいなら近すぎないほうがいい。

僕がいつも取るのは、オールドマーケットのすぐ南を流れる川を渡った側です。橋から徒歩5分から10分の範囲。この川沿いの遊歩道が、東南アジアで一番雰囲気のいいリバーサイドだと本気で思っています。川幅は小川ほどで、大きな木が両側から覆いかぶさって緑のトンネルになっていて、その下にホテルやカフェが並ぶ。乾季の涼しい時期にここを歩くためだけでも、行く価値があります。
値段は驚くほど良心的です。1泊1,000バーツ台から選べて、評価8.5以上の宿がいくらでも出てきます。僕が泊まった中では、川から徒歩5分ほどのモロッコ風ブティックホテルが3泊7,300バーツ、日本人によく使われている川沿いのホテルは3泊3,600バーツでした。1泊6,000円前後で4つ星クラスに泊まれてしまう。世界遺産の玄関口としては、明らかに安すぎます。
お金は米ドル、ただし小額紙幣で

ここが一番の注意点です。カンボジアでは米ドルとカンボジアリエルが流通していて、旅行者が行く場所はほぼ米ドルで通ります。バンコクのレートのいい両替所でドルを調達してから行くのが基本です。
問題は偽札が多く出回っていること。だから100ドル札は持っていかないでください。小さな店では釣りがないと言われますし、大量のリエルでお釣りを返されても困ります。100ドル分を替えるなら、10ドル札と5ドル札、1ドル札を多めに。これが一番実用的です。ちなみに1ドルは約4,000リエルの固定に近いレートなので、ドルとリエルが混ざった釣りが来ても暗算はできます。
とはいえ、観光客向けのレストランやショップはカード決済が普通に使えます。WiseやRevolutのようなプリペイド型も通ります。現金が要るのは市場での土産物や屋台くらいで、金額も10ドル以下がほとんど。2泊3日なら100ドルも持っていけば十分足ります。
新空港は遠くなりました

数年前まで、シェムリアップの空港は街から車で10分でした。それが遺跡への影響を理由に移転し、今は車で1時間ほどかかります。ここは正直、痛いところです。
移動手段はGrabで25ドル前後、空港のクーポンタクシーで30ドルほど。往復で1万円近くかかる計算です。8ドルのエアポートバスもありますが1時間に1本なので、短い旅程なら素直に車を使ったほうがいいでしょう。トゥクトゥクで空港まで行くのは、距離と砂埃を考えるとおすすめしません。
一方、街中の移動は驚くほど安いです。カンボジアでもGrabがそのまま使え、バイクタクシーは呼べませんが、代わりにオートリキシャ型のトゥクトゥクが1ドル前後で来ます。とはいえ街はほぼ徒歩圏で、僕は夜に念のため使うくらいです。
SIMはeSIMで問題ありません。Klookなら100バーツ前後で買えます。空港からホテルまで1時間あるので、車に乗る前にはネットにつながる状態にしておいてください。
治安と食事

治安は良好です。プノンペンなどとは空気がまったく違い、チェンマイのようなのんびりした街だと思ってください。ただ超観光地なので、スリやひったくりへの基本的な用心は必要です。人通りのない場所での歩きスマホは避けましょう。
食事の満足度も高いです。カンボジア料理はタイ料理ほど辛くなく、ベトナム料理との中間のような味で、日本人には食べやすいはずです。イタリアン、ステーキハウス、韓国料理、日本食など何でも揃っていて、しかもバンコクより安い。旅行者向けの店でも1ドルから1.5ドルで炒飯や焼きそばが食べられます。

夜は街全体がナイトマーケットのようになり、川沿いには屋台が並びます。昼間のフレンチコロニアル建築の街並みも見ごたえがあります。
アンコール遺跡の回り方

入場料は1日券37ドル、3日券62ドル、7日券72ドルです。3泊4日なら中日に1日券で回るのが効率的でしょう。
回り方は、街でトゥクトゥクの運転手と直接交渉するのが一番安く、4時間の小回りコースで15〜20ドルが相場です。1日チャーターしても30ドル以内。運転手は毎日通っているので順路を熟知していて、途中でホテルに戻って休みたいといった要望にも柔軟に応じてくれます。

初めてで言葉が不安なら、Klookや日系旅行会社でツアーを取るのも手です。グループツアーなら10ドル程度からあります。
個人的には、初回こそガイドを付けることをおすすめします。あの規模の遺跡は、予備知識なしだと「すごかった」で終わってしまう。レリーフの意味を聞きながら歩くと、同じ石が違って見えます。アンコールワットだけでもじっくり回れば2時間はかかるので、欲張らず数を絞ったほうが満足度は高いはずです。
まとめ
飛行機で1時間、時差なし、往復3万円弱。ホテルは1泊6,000円で4つ星。これだけの条件が揃う旅先は、東南アジアといえど、そう多くありません。バンコクに滞在する機会があるなら、ぜひ2〜3泊でも足を延ばしてみてください。
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