タイ雨季の注意点と快適に過ごす方法【2026年版】
タイの雨季(6月〜10月)と聞いて、「旅行や長期滞在に向かない季節」と思っている方は多いと思います。でも15年住んできた経験からいうと、雨季はそこまで悪くない。むしろ猛烈な暑さが続く暑季(3〜5月)よりも過ごしやすかったりします。
ただ、雨季を快適に過ごすにはいくつかコツがあります。今回は雨季の注意点と、快適に乗り切るためのコツをまとめます。
まずタイの雨季を正しく知る
日本の梅雨とはまったく違う
「雨季=毎日しとしと降り続く」というイメージは間違いです。タイの雨季の基本パターンは30分〜1時間で止むスコールです。しかも降るのはお昼頃、夕方〜夜が多く、朝から雨が降る日は雨季でも比較的少ないです。
「1週間毎日降るときもあれば、1週間まったく降らないときもある」というのが実態で、雨季だからといって外出や旅行を控える必要はありません。
ただ近年は気候変動の影響で、一晩中降り続く日や1日中どんよりした日も増えており、昔ほど「サッと降ってすぐ止む」パターンが少なくなっている印象があります。
雨量は月によって大きく異なる
雨季の中でも雨量にはムラがあります。6月(雨季入り直後)と9〜10月(終盤)が雨量のピークで、毎年この時期にタイ各地で洪水が発生します。一方、7〜8月は雨季の中では比較的雨量が少ない穴場です。
2025年は特に深刻な年でした。大型の台風が相次いでタイのモンスーンを刺激し、北部・東北部を中心に甚大な洪水被害が発生(19県・10万世帯以上・死者22名以上)。バンコクでも2011年の大洪水以来の洪水危機に見舞われました。
さらに11月には南部ソンクラーン県(ハジャイ等)で大規模洪水が発生。死者145名・被災者295万人・3日間の総雨量595mmという記録的な被害をもたらしました。
雨季の5つの注意点
①道路の冠水 最も怖いのは感電
スコールが1時間以上続くと、水はけの悪い道路はたちまち膝上まで冠水します。冠水した道を歩くのはゴキブリやネズミ、ガラス破片や汚水など、不衛生なリスクにあふれています。
個人的なトラウマを聞いてください。数時間続くスコールでアソークの大通りが冠水したとき、バイタク乗り場のパラソルの下で雨宿りをしていたら、首元に何かが落ちてきました。「雨漏りかな?」と見上げると、パラソルの裏一面に、排水溝から這い上がってきた無数のゴキブリが張り付いていました。今でもその光景が頭から離れません(泣)。
笑えない話が感電リスクです。2011年の大洪水ではタイ全土で100名以上が感電死しています。大雨で電気配線が破損し、冠水した道路に漏電するケースが多い。どれだけ急いでいても、冠水した道を歩いての移動は水が引くまで避けてください。
住居を選ぶ際は不動産屋や近隣住民に「スコール時に周辺道路が冠水するか」を確認しておくことをすすめます。
②スコール後の渋滞 夕方の移動は計画的に
バンコクの渋滞は平時でも世界ワーストレベルですが、スコール後は別次元になります。雨を避けようと車移動する人が増え、道路冠水も重なり、夕方の帰宅ラッシュと重なれば電車で1駅の距離に2時間かかることもザラです。
後述するTVISアプリで雨雲の動きを確認してから移動手段を決めるのが、雨季のバンコクでの賢い行動です。
③交通事故 スコール中のバイク移動は危険
ロビンソン百貨店の跡地にできたモールで、24時間営業のエリアがあることが最大の強みです。スーパー「フードランド」やファミレス的なレストラン、スタバやKFCといったチェーン店、薬局、ジムが深夜でも営業しています。
深夜に仕事をして夜中に腹が減ったとき、夜型の生活スタイルの人、体調を崩して夜中に薬が必要になったときなど、この24時間エリアに何度助けられたかわかりません。
④カビ 家の中でも油断できない
雨季は湿度が上がり、クローゼットや靴箱など木製家具にカビが発生しやすくなります。特に築年数が古い住居は内装に木を多用しているため要注意です。
僕の自宅も雨季はカビとの戦いで、エアコンをドライ運転していてもいつの間にかクローゼットや靴箱にカビが生えます。大事な靴・バッグ・カメラ機材は早めの対策が肝心です。
洪水リスク エリアによって全然違う
雨季を快適に過ごす方法
①TVISアプリ 雨季のバンコクの必携アプリ
タイの雨雲レーダーアプリ「TVIS」は雨季の必須アイテムです。
僕はフォトウォークといってバンコクの街を撮り歩くイベントを主催しているのですが、歩いている途中で雨の気配がするとこのアプリで雨雲の動きを確認し、どう行動すべきかを判断しています。
スコールがあとどのくらいで止むか、雨雲がどの方向に移動しているかがリアルタイムでわかるので、「雨宿りして待つべきか、先を急ぐべきか」の判断に非常に役立ちます。
夕方に外出する前にTVISで雨雲を確認してから出る。これを習慣にするだけで、雨季のストレスが格段に減ります。無料なので今すぐインストールしておいてください。
②折り畳み傘を常に持ち歩く
コンパクトな折り畳み傘を常にカバンに入れておく。タイの雨は突然降り出すので、「今日は晴れているから大丈夫」という判断は雨季には通用しません。
強風を伴うスコールでは一撃で壊れることが多いですし、そもそもスコール時は傘をさしてもずぶ濡れになります。スコールのピーク時は大人しく雨宿りしましょう。
③雨宿りできる場所を把握しておく
バンコクはモールやホテル、カフェやマッサージ店が充実しているため、雨宿りには困りません。
スコールのピークは大抵30〜60分程度。慌てて冠水した道を歩く必要はありません。
個人的にはカフェで作業をしたり、格安のマッサージ店で止むのを待つのが好きですね。
④移動手段を使い分ける
⑤室内の除湿対策
⑥雨季はコスパよく旅行できる
雨季は観光のローシーズンになりますが、旅行コストが下がる季節です。航空券・ホテルがローシーズン価格で、年間で最もリーズナブルに。
観光地も空いていて、有名観光地も混雑が少なく快適に回れます。
そして乾季に深刻化するPM2.5も雨季には解消されます。空気がきれいで青い空が戻ってくるんです。乾季の霞んだ空とは別物の気持ちよさがあります。
まとめ
雨季を「嫌な季節」と感じるか「それなりに快適な季節」と感じるかは、準備次第で大きく変わります。ぜひ雨季のタイを楽しんでください!
筆者紹介
明石直哉
2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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