タイ雨季のメリット5選【2026年版】在住者が語る雨季の意外な魅力
「タイの雨季って、旅行は止めたほうがいいですか?」
この時期にタイへの旅行を検討している方からよく聞かれる質問です。実は、雨季は観光のローシーズンではありますが、その反面、狙い目の時期でもあります。特にタイ旅行のリピーターにおすすめしたい季節です。
前回の記事では注意点をまとめましたが、今回は逆に雨季のメリットをお伝えします。
まず雨季の時期を確認する
バンコクをはじめとするタイの大部分は、例年5月中旬〜10月が雨季です。ただし雨季の始まり・終わりは年によって前後します。2026年はタイ気象庁が5月15日の雨季入りを発表しました。
ひとつ覚えておいてほしいのは、タイの雨季と言っても日本の梅雨のように朝から晩までしとしと降り続くわけではないということです。基本は30分〜1時間で止むスコールで、降るタイミングは「早朝・お昼過ぎ・夕方」の3パターンが多い。特に午前中は比較的晴れていることが多く、観光は普通にできます。
メリット① ホテルが安い 高級リゾートに半額で泊まるチャンス
雨季最大のメリットは、宿泊費の安さです。
タイの観光業はローシーズンに入り、特にビーチリゾートの料金はハイシーズンと比べて2〜3割引、場合によっては半額近くまで下がります。僕がよく行くパタヤのホテルは、ハイシーズンに4,000バーツする部屋が雨季には2,000バーツ台になることがあります。「1泊分の料金で2泊できる」感覚です。
特に穴場としておすすめしたいのがカオラック(プーケットの北)です。カオラックの沖合に浮かぶシミラン諸島は世界屈指のダイビングスポットとして有名ですが、波が高くなる雨季(5〜10月)はダイビングツアーが閉鎖されます。そのためダイビング目的の観光客が激減し、オンザビーチの4つ星・5つ星高級リゾートホテルがガタッと安くなる。
雨が降ってもホテル内のスパ・プール・レストランで快適に過ごせるのが高級リゾートの強みです。
国内線フライトも6〜9月はローシーズン価格で安くなります。日本の夏休みやシルバーウィークにタイを訪れる方は、ホテルとフライトのコスパという意味では雨季に恵まれています。
メリット② 暑すぎない&空気がきれい
3〜5月の暑季はバンコクでも40度近くまで上がり、夜でも30度超えが続きます。この頃は「外で5分歩くだけで消耗する」感覚です。でも雨季に入ると気温が徐々に下がり、7〜8月は30度台前半が多い。
日本の主要都市から来ると「バンコクの方が涼しい」と感じる方が多いのがこの時期です。もちろん湿度は高いですが、日本の夏も近年は猛暑で高温多湿。体感としてはそれほど変わらないという方も多いです。
そして雨季のもうひとつの大きなメリットが空気のきれいさです。
乾季(12〜2月)はタイのベストシーズンと言われますが、近年はPM2.5が深刻化していて、晴れているのに空が白く霞んでいる日が続きます。チェンマイはさらに深刻で、焼畑シーズンである2月下旬から5月は世界最悪レベルの大気汚染都市になることもあります。
一方、雨季は雨が汚染物質をすべて洗い流してくれます。雨が降っていない時間帯の青空は、乾季よりも雨季の方が圧倒的にきれいです。
メリット③ ドラマチックな写真が撮れる 雨と街の表情
写真が好きな方に伝えたいメリットがこれです。
路面が雨に濡れてネオンや街の明かりが反射する情景は、乾季には絶対に撮れないものです。スコールの前後の劇的な雲の動きと空の色、水たまりに映り込む街の灯り、雨の中を走るトゥクトゥク…こういう被写体は雨季ならでは。
雨季の中でも9月末〜10月は最も降水量が多く、チャオプラヤー川の水位が上がり川沿いが冠水しやすくなります。この時期に川沿いのホテルに泊まる方は注意が必要ですが、それ以外の時期は「雨と街」という組み合わせを楽しむチャンスとして捉えてほしいです。
メリット④ サーフィンのベストシーズン 西海岸とラヨーン
雨季になると、タイ西海岸(アンダマン海側)は波が高くなります。プーケット・カオラック周辺はこの時期がサーフィンのベストシーズンです。
もうひとつ、バンコクから車で約3時間のラヨーンもサーフィンで知られるエリアです。バンコク在住者が週末に気軽に行けるサーフィンスポットとして、在住外国人の間では人気があります。
ダイビングはシミラン諸島などが閉鎖される一方で、サーファーにとっては雨季こそ来るべき季節という逆転の構図が面白いですよね。
メリット⑤ 南国フルーツの最盛期 ドリアン・マンゴー・ライチが旬
これも雨季の隠れた大きな魅力です。
暑季の終わり頃から雨季にかけて、タイの南国フルーツが次々と最盛期を迎えます。マンゴー・ドリアン・ライチ・ランブータン・マンゴスチン…どれも値段が下がり、甘みと鮮度がピークになる季節です。
タイのマンゴーは年間を通じて食べられますが、品種によって旬の時期が異なり、4〜7月頃が最も多くの品種が出回って価格も安くなります。大型スーパーのフルーツ売り場も、この時期は圧倒的な種類と量が並びます。フルーツ好きの方には、雨季こそタイに来るべき季節と言えます。
メリット⑥(番外)スコールが持つ熱帯の風情
最後はちょっと感覚的な話ですが、これも雨季の魅力のひとつだと思っています。
滝のように激しく降るスコールを経験すると、「あ、自分は今、熱帯の国にいるんだな」という実感が強く湧いてきます。初めてバンコクに来た頃、現地採用のサラリーマンだった時代にオフィスの窓から外の駐車場がみるみる水浸しになっていくスコールを見て、カルチャーショックを受けたことを今でも覚えています。あの体験は今でも良い思い出です。
もちろん1時間以上続くスコールは笑えない状況になってきます。でも30〜60分のスコールなら、カフェで仕事しながら雨音を聞いているのは、なかなか風情があるものです。「スコールも1時間なら風情あり」、これが15年住んで行き着いた感覚です。(笑)
まとめ
雨季のタイに来ることを恐れる必要はありません。前回の記事で書いた「冠水した道を歩かない」「TVISアプリで雨雲を確認する」という基本を押さえた上で来れば、ホテルは安い、空気はきれい、フルーツは美味しい、写真は映えるという、乾季にはない体験が待っています。
7〜8月は雨季の中でも降水量が比較的少ない穴場です。日本の夏休みやシルバーウィークに合わせてタイに来る方には、この時期がコスパ・気候・観光のバランスで最もおすすめできます。
筆者紹介
明石直哉
2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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