タイの雨季で注意してほしい5つのこと

連日、タイ各地で観測史上最高気温を記録した今年の暑季。タイ気象庁は5月22日からの雨季入りを発表し、暑かった、いや熱かった日々もようやく終わりを告げようとしています。

タイの場合、雨季といっても日本の梅雨のように一日雨が降り続くことは稀で、たいていは1〜2時間程度のスコールがザッと降って終わります。スコールも夕方に降ることが多く、朝から雨が降ることは雨季でも数えるほどしかありません。

僕は暑季よりは雨季のほうが好きなのですが、雨季には雨季ならではの注意点が多々あります。
今回はタイの雨季に注意すべき5つの点についてお話したいと思います。

タイの雨季はいつからいつまで?

タイは例年5月末から10月末までの約5ヶ月間が雨季になります。2022年の雨季入りは5月13日、雨季明けは10月29日でした。今年2023年は5月22日に雨季入りとなっています。
雨季の5ヶ月間で最も降水量が多いのが、雨季も終盤となる9月中旬から10月上旬。昨年もこの時期にはバンコク都心部でもチャオプラヤー川が溢れ、洪水の被害が発生しました。

雨季でも1週間毎日スコールが降るときもあれば、1週間まったく降らないときもあります。雨季だからといって、外出や旅行を控える必要はありません。
雨季はタイの観光もローシーズンにあたり、ホテルや航空券の料金も一年で最も安くなりますので、旅行好きの人にとっては逆に狙い目といえるでしょう。

注意すべき点その1 道路の冠水

スコールも1時間足らずで止めば、大きな問題もないのですが、それ以上降り続くと水はけの悪い道路はたちまち冠水してしまいます。
膝上まで冠水することも珍しくなく、道の真ん中でエンストしてしまう車も多発。排水溝からはGやネズミがわんさかと現れ、歩道は阿鼻叫喚に包まれます。
家探しの際は、不動産屋さんや周辺住民に家の前の道路がスコール時に冠水するかどうか、確認するといいでしょう。

昨年の雨季、数時間続いたスコールで道路が冠水。自宅までバイタクで帰ろうと、バイタク乗り場で待っていたときのこと、二度と思い出したくない、恐るべきことが起きました。
バイタク乗り場には日除けのパラソルが置いてあり、僕はそのパラソルの下にいたのですが、ふいに首元に何かが落ちてきたんです。パラソルが雨漏りしているのかな?と上を見上げると…
なんとパラソルの裏側一面に無数のGが張り付いていたんです…(泣)
足元見ると、排水溝からパラソルの柱を伝い、Gが次から次へと這い上がって来ていました。

今でもその光景が脳裡に焼き付いて離れず、軽いトラウマになっています。
みなさんも、スコール時、雨宿りするときは頭上に注意して下さい。

注意すべき点その2 感電

冠水した道路を歩くことは、Gやネズミ、ガラス破片で足を切るなど、さまざまな危険が伴いますが、一番恐ろしいのが、感電です。
2011年に起きた大洪水の際には、タイ全土で100名以上が感電死しています。大雨で電気の配線が破損すると漏電し、そこから感電というケースが多いようです。
いくら急いでいても、水がある程度引くまでは徒歩での移動は避けるようにしましょう。

注意すべき点その3 渋滞

バンコクの渋滞は世界でもワーストレベルですが、スコール後の渋滞には目も当てられません。雨季は雨が降るので車移動する人が増えるだけでなく、スコールで道路が冠水し、まったく動かなくなってしまうのです。
夕方の帰宅ラッシュに重なれば、電車で1駅の距離に1時間かかってしまうこともザラ。タクシーなら降りて歩けばいいですが、自分で運転していたらそのストレスは尋常ではありません。
雨季の間、夕方の移動は雨雲レーダーアプリでスコールが降るか、降らないかを確認した上で移動手段を決めるのがベターです。

注意すべき点その4 交通事故

タイは毎年2万人前後が交通事故で命を落としています。日本は3,500人程度なのでおよそ6倍、人口比では10倍以上の差があり、タイは世界有数の交通事故死率が高い国なのです。
実際、週に何度か事故現場に遭遇しますし、僕も何度か事故に遭ったことがあります。
濡れた路面でタイヤがスリップしたり、スコールによる視界不良で事故を起こしてしまうのでしょう。
スコール時やスコール後の車やバイクでの移動にはくれぐれもご注意ください。

注意すべき点その5 カビ

雨季は自宅のクローゼットや棚など、木製の家具にカビが発生してしまうこともあります。特に築年数が古い住居では、内装に木を多用しているため、カビが生えやすく、注意が必要です。

僕の自宅もご多分に漏れず、カビが生えやすく、雨季の間は湿度の管理に気を使っています。エアコンをドライにしていても、いつのまにかクローゼットや靴箱などにカビが発生。今年は除湿機の購入も検討しています。

大事な靴やバッグがカビで使い物にならなくなる前に、靴箱やクローゼットの管理にはご注意下さい。

まとめ

以上、タイの雨季に注意すべき5つのことをご紹介しました。
冠水には一度や二度は遭遇してしまうはずです。感電は本当に恐ろしいので、できるだけ冠水した道路は歩かずに、雨宿りしてから移動するようにしてください。

筆者紹介

明石直哉

2011年からバンコク在住。2015年に起業し、現在は会社経営と写真家という二足のわらじで活動中です。 このブログではタイ移住を検討している方に向けて、在住10年の経験を活かした情報を発信していきます。
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