タイに住む

タイに住む

タイに住むことを希望する方が増えています。

近年では20歳代から40歳代までの日本のノマドワーカーの移住先として脚光を浴びているタイです。

タイに関する説明は、別の機会に行うとして、ここでは移住のための準備や方法について解説してみます。

タイに長期滞在する

日本人はビザなしでタイに入国し、観光での30日までの滞在が許可されます。

では、30日の滞在を繰り返せば長期滞在は可能に?

いいえ、残念ながらそうではありません。

ノービザでの滞在を繰り返しタイに滞在日数が長いと、入国審査の際に、「次の入国には正規のビザを取得してください」と入国審査官に告げられます。
これは2014年に制定されたビザラン防止法に基づく指導です。
ビザランとは、入出国を繰り返すことでタイに長期滞在しようとする行為のことで、タイからミャンマーやラオスなどへ出国し、ビザを取得しての入国を繰り返すような行為を指します。

また、通算のタイへの滞在日数もチェックが厳しくなり、年間180日を超える滞在は許可されにくくなっているのが現状です。

タイの居住者になる

ノマドワーカーなどでタイに年間183日以上滞在し、タイの居住者になることを希望する人も増えています。

タイでは日本に比べて、安い賃料でプールやジムのついたコンドミニアムが借りられること、食費が安く住むこと(選択肢によります)、ネット環境が整っており、仕事に支障がないこと、など多くの理由があるようです。

やってはいけないこと

タイに入国する際に、滞在期限がパスポートの入国スタンプに記入されます。この期限を超えて滞在するとオーバーステイになり、厳しい罰則が設けられています。

また、近隣諸国に出国してビザを所得して再入国を繰り返す行為をビザランと呼びますが、ビザラン規制法制定以来ビザラン行為に対する入管の反応は厳しいものとなっており、将来正規のビザを取得する際に何らかの障害となる可能性もあるので、注意が必要です。

タイのビザ

タイに住むためのビザは各種あります。

  • 観光ビザ
  • ノンイミグラント-B
  • ノンイミグラント-ED
  • ノンイミグラント-O
  • ノンイミグラント-OA
  • ノンイミグラント-OX

観光ビザは60日のシングルエントリーがあります。年間滞在日数が180日を超えると次の申請は却下されます。

タイで就職し、働くためにはBビザが必要で、働くためにはワーキングパーミットも別途取得する必要があります。

50歳以上の退職者を対象としたリタイアメントビザもあります。
タイに一定額の預金を一定期間預けたり、年金収入が一定額以上あることなどの細かい規定があります。

最長20年住めるビザ

タイの国営企業が運営する国家プログラム【タイランドエリート】のメンバーのためにタイの法律で特別に認められたビザがあります。
このビザの特徴。

  • 5年マルチプルビザです(メンバー期間に応じて最長20年)
  • 何度でも入出国が可能
  • 毎回入国の度に1年間の滞在許可
  • 種別はスペシャルツーリストビザ

このビザが若者に大きな人気を博しているのは、年齢に関係なく長期滞在ができるビザであるからです。50歳以上に認められるロングステイビザ(リタイアメントビザ)をのぞくと、タイに長期滞在できるビザはなく、50歳未満の方がタイに長期滞在をするためには何度もビザの取得を繰り返さなければなりません。

それ以上に、観光ビザの場合は年間180日を超える滞在には発給されない方向にあるようです。そんなことから、タイランドエリートビザが大きく脚光を浴びています。

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